大切な友達#あと8日
アートキャンプまであと8日。
自分と向き合うにあたって、僕の大切にしている「モノ・ヒト・コト・気持ち」について色々考えている。
今回は僕の大切な友達について書こうと思います。
彼との出会いは高校2年生の春。
今でも覚えてる。
新2年生になった初日。全員で校門に移動してクラス写真を撮って、教室への帰るときだった。集団から遅れて、杖を持ってゆっくり歩いている子を見つけた。
「初めまして!これからよろしくね!」
気になって僕から声をかけた。そこが始まりでした。
あとで担任の先生に伝えてもらったんだけど、その子は腰の持病で歩くことが大変とのこと。年齢は一つ上だけど、持病のせいで出席日数が足りず、僕らと同じ学年になったらしい。
その子はとっても優しくて、穏やかな子だった。すごく素敵なんだ。
いつも気を遣いがちな僕だけど、雰囲気も似ているし、一緒にいて気持ちがすごく楽だったから、お昼は二人で一緒にお弁当を食べていた。
でも、お弁当を食べ終わった後は「赤堀くんごめんね」と言って、一人で保健室に向かっていった。彼が1日学校にいられた日は本当に少なかった。
そして、彼は、高3の途中で学校を辞めた。歩くことがしんどくなり、限界だったんだと思う。すごくショックだったのを覚えている。
そして、時間が経って大学受験が終わった後、彼のことが気になって電話をしてみた。
今は歩けるようになるために、リハビリを頑張っているとのことだった。
久しぶりに話してとっても楽しかったから、また電話しよってことになって、大学に入ってからも、結構な頻度で電話をしている。
近況をお話したり、今日食べたご飯を当てるゲームをしたり、ポケモンやコナンの話をしたりしている。たわいのない話だけど、本当に楽しいんだ。一緒に笑ってる。心が落ち着く。
僕の誕生日も毎年日付が変わるタイミングでメッセージをくれる。僕の誕生日が6月2日で、彼が1週間後の6月9日。だから、僕もそのお返しで日付が変わった瞬間に連絡をしている。
「今年も1番乗りだね」っていう会話を誕生日のたびにしてるんだ(笑)。面白いよね。
そして、彼は今でも病院に通いながら、1人でリハビリを頑張っている。6年間ずっと。
普段は全く弱音を吐かないけど、本当にたまにしんどい気持ちを伝えてくれる。同級生の子はみんな大学を卒業して就職しているから、「ずっとこのままだったらどうしよう」という焦りや不安もあるみたい。
そりゃそうだよね。僕が彼の立場だったら、耐えられるか分からないもん。
僕にとって彼は本当に大切な友達だから、しんどいときはいつでもお話を聞きたいし、少しでも力になりたいと思ってる。
ただ、僕は彼のことを支えているつもりはない。むしろ、支えてもらっているのは僕の方なんだ。彼からいつもたくさん元気をもらっているから、僕も頑張れる。
SNSも何もやってないから、彼にこの文章は届かないと思うけど、いつも本当にありがとうってまた伝えたい。
長くなったけど、彼のことはこれからも大切にしていきたい。
そして何より、
大切な人を大切にできる自分でありたい。
大切な人たちと一緒に笑っていたい。
シンプルなことだけど、
そういう生き方をしたいと思ってる。