国際女性デーの話でなんとなく腑に落ちなかったこと

本部長会議に先月から参加している。

会議で国際女性デーの話が出た。海外本社から指示があり、国際女性デーに何をするか(そもそも何かする必要があるのか)を日本として決めようということだった。

結果、女性が働きにくく感じている感覚はないので、特段何もしなくてよい。会社のカフェエリアにミモザの花を飾るくらいでよい、という結論になった。なんとも腑に落ちない結論だった。

確かに女性が不利益を被っている印象はない。フレックスタイム制だし、在宅もできるし、給与格差もほぼない。けれど国際女性デーってそうゆうことなのか。大がかりなことをする必要はないけど「今、女性が不利益を被っている様子はないので、何もしなくていい」はちょっと違うと思う。

何か言わなくてはと思い「女性が不利益を被っている印象はないですが、私の所属している部署では女性の管理職は私だけです。今年でなくとも、女性に向けて、リーダーシップを高めるような取り組みを考えてもよいと思います」と発言した。けれど「私の事業部は女性のラインマネージャー多いですよ」と誰かが発言し話は終わった。

女性のラインマネージャーが多いのであれば、どう女性マネージャーを育成したか、どう鼓舞したか、その工夫を全社に共有してほしい、と本当は続けて言いたかった。けれど、なんとなくそれ以上発言ができなかった。そこにいる8割は男性で、追加の発言は憚られた。せっかく会議に参加する権利を与えられたのに私は声を挙げなかった。

力を使う勇気がないなら力を持つ資格はない。会議で発言する勇気がないなら、会議に参加する資格はない。