「英語を探せ」コレクション#1-社会事業、鼓舞する言葉、米国の価値観、元気になる言葉、教授の引退生活
日常の行動や考え方、価値観や人生観を見直すような英語を集めています。語学を学ぶことは、異文化を学ぶこと、固くなった頭を柔らかくする、さらに脳の違う部分を発達させ、もしかすると認知症の予防にもよいのではと思っています。Note「英語を探せ」シリーズを今年の3月から開始しました。そのコレクション#1です。イラストはmage.spaceでAI生成しました。
利益全部を社会事業に寄付する
まず利益全部を社会事業に寄付するビール会社を起業した女性事業家の価値観からです。
「感染する情熱」“Infectious enthusiasm”伝わるという意味を感染するなんて、すごいことを言いますね。
「思いやりの中にある情熱」“Passion in compassion”なるほど思いやり(Compassion) には情熱 (Passion)が含まれているのですね。
「楽しもうぜ」“Have fun”楽しくなければ長く続けられないよね、と思います。
国民を鼓舞する女性首相の言葉
次は政治家の言葉です。ニュージーランド元首相のジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern. 1980-)女史が、首相を辞任した時の国民への最後のあいさつが素晴らしい。
「親切でありながら強く、共感的でありながら決断的で、楽観的でありながら集中できる人になってください」“You can be kind, but strong, empathetic but decisive, optimistic but focused.” 親切かつ強い、共感的かつ決断的、楽天的かつ集中できるという反するような言葉をペアとして3つのペアを作っています。誠実で言葉に力がある政治家です。
人生の生きがいを求めて見習いとして働きだした70歳
そして映画は名言の宝庫です。邦題はマイインターン(2015年)、原題は "The Intern"というコメディ系ハリウッド映画です。一度は引退し70歳になったベン (Robert De Niro) が人生のやりがいを求めて、インターン(見習い新入社員)として働く話です。
「倫理的に正しいことをするのは、けっして間違いではない」“You’re never wrong to do the right thing.”米国の文豪 Mark Twain の言葉だそうです。
「退職すると、創造性における継続的で厳しい努力を必要とします」“Retirement is an ongoing, relentless effort in creativity.” 定年退職した私には、これも味わい深い言葉と思いました。
使うべきポジティブな言葉
英会話でよく使うポジティブな言葉も集めてみました。日本人どうしだとまず言わないですよね。でも言えたらいいなあと思います。
”That's amazing."「すごいぞ」
”You are great."「さすがだね」
”Almost done."「もう少しだ」
”That's wonderful."「素晴らしいね」
”It's fantastic."「それは素敵だ」
”Something will work out."「何とかなるぞ」
“Should be fine or It’s OK."「大丈夫だぞ」
“Thank you for your efforts."「頑張ってくれてありがとう」。
米国の文化的価値観
U.S. cultural values「米国の文化的価値観」も集めました。ただしこれは20年前の話なのでもう現在では変わっているかなあとも思います。米国は変化の国、米国人は変化する人々です。
1)「時間を大切に」"Time orientation" 5から10分くらい遅れるのはどうってことない人たちが多いようです。ただし無駄と思われることに時間を使うことは嫌います。
2) 「仕事の実質重視」"Work orientation" 形式を整えることよりも仕事の実質という意味だと思います。
3) 「形に残る実績重視」"Achievement orientation" はっきりとしたもの(賞、お金、論文)として残せる実績だと思います。
4) 「個人重視」"Individualism" 米国人に健在と思います。
5) 「オープンで直接的で明快な解決しようとする」"Direct communication and problem solving style" まさに米国人です。
6) 「実践主義」"Pragmatism" 実際の結果や効果を重視する考え方と言われています。米国に11年もいたのですが、実践主義だなあと思うような事を意識したことがなく、あまり実感がありません。周囲全部がそうだったので、意識しなかったのかもしれません。
アメリカの3つのお葬式タイプ
米国知人の訃報があり、3つのお葬式タイプがあることを知りました。 “Funeral service” は亡骸がある場合で”Memorial service” は亡骸がない場合、さらに”Celebration of Life”は亡骸がなく、かつ故人の楽しい思い出を皆で懐かしむことに重点がおかれているのだそうです。“A celebration of life is an event that focuses primarily on the life a loved one lived, and the legacy that they leave behind”「人生のお祝いとは、愛する人が生きた人生と、その人が「残したもの」”Legacy”に主眼を置く行事です」。”Legacy”はお金や資産の遺産というより、子孫や業績や精神的な影響を含め、「その人の人生で残したものすべて」です。”Celebration of Life”「人生のお祝い」がいいですね。
引退した教授の楽しい生活
コレクション#1の最後は、恩師の一人である引退した米国大学教授の手紙からです。彼は北国であるイリノイ州から、暖かいアリゾナ州の小さな町の”Active Adult communities” 「元気な大人用コミュニティ」に引越したのです。米国ではシニアでなく"Active Adult"「元気な大人」というようです。彼曰く「妻と私は現在、アリゾナ州の太陽と暖かさの中に住んでおり、一年中ほぼ毎日屋外に出て散歩、ハイキング、サイクリング、ゴルフ、その他の運動ができます」 “My wife and I now live in the sun and warmth of Arizona where we can get outdoors for walking, hiking, biking, playing golf or other exercise nearly every day of the year” ”Upper middle” 中流より少し上の米国人には余裕があり、人生をエンジョイする達人が多いようです。うらやましい限りです。
引用記事