【豪ドル下落の真相】GDP低成長と中国減速!そして政府と中央銀行の確執か? 24/9/8
Yan氏で~す。
インパクト!!!
最初にダイジェストです
先週の予想では多くのエコノミストはAUDを評価していましたところが先週、豪ドルは主要通貨の中で最も弱い通貨となりました。これは、GDPの低迷、中国経済の減速懸念、米ドル高、商品価格の下落など、複数の要因が重なった結果です。
オーストラリア準備銀行(RBA)のブロック総裁は、インフレ抑制に強い決意を示しており、経済指標が改善しない限り利上げの可能性を排除していません。しかし、総裁の強気な姿勢は、国内のインフレ目標だけを追いかけている可能性があり、世界経済の減速や中国経済の低迷といった外部要因を十分に考慮していないのではないかという懸念も出ています。
さらに、政府と中央銀行の確執も豪ドルの下押し圧力となっています。財務大臣はRBAの利上げ政策を批判し、経済を破壊していると非難しています。一方、RBAはインフレ抑制のために金融引き締めを継続する構えを見せており、両者の対立は深まるばかりです。
今後の豪ドルの動向は、オーストラリア経済指標、中国経済の動向、米国経済指標とFRBの金融政策、商品価格の動向など、多くの要因に左右されます。特に、9月19日に発表される雇用統計は重要です。
また、政府と中央銀行の確執が続くようであれば、9月24日の政策金利発表で何らかのアクションが起こる可能性も否定できません。
豪ドルは現在、景気後退懸念から売られていますが、ニュージーランドドルが買われているのは、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が世界経済の減速を予測し、対策を講じていると市場が評価しているためかもしれません。
オーストラリア政府と中央銀行が協力して経済運営にあたることができれば、豪ドルの回復も期待できますが、現状では両者の対立が深まっており、豪ドルの先行きは不透明感が強まっています。
記事を書いてのまとめ
豪ドルの下落は、経済指標の悪化、中国経済の減速、そして政府と中央銀行の確執など、複数の要因が複雑に絡み合った結果です。特に、政府と中央銀行の対立は深刻で、これが豪ドルの下押し圧力をさらに強めていると考えられます。
今後の豪ドルの動向は、これらの要因がどのように変化していくかに大きく左右されます。特に、政府と中央銀行が協力して経済運営にあたることができるかどうかが、豪ドルの回復にとって重要な鍵となるでしょう。
大分長いダイジェストです。この先は本文ですが、ダイジェストがうまく要点をまとめたので読まなくても大丈夫です
ここからが本文です
今週のトレード戦略を書こうと思ったのですが、その前に前週(9月2日から6日)のオーストラリアの動きを振り返ります。それだけの記事で今週のトレード戦略は別記事にします(多分書かないと思う沖縄に行くので)
先週の日曜の時点では、そこのニュース記事やら、エコノミストの記事とかではオージーが高評価だったが
実際に1週間終われば、主要通貨で最弱でした
水曜のGDP。その後のブロック総裁会見
国内では財務大臣との確執など、現状に合ってないのではないかと不安しされていると思います
では何が起きたのかを考えていきます
先週AUDが好調になると言われていたにもかかわらず、実際には主要通貨の中で最も弱い通貨となってしまった要因はいくつか考えられます。
1. GDPの低迷:
先週発表されたオーストラリアのGDP成長率は予想を下回り、市場に失望感を与えました。これはAUD売りの直接的な要因となったと考えられます。
GDPの低迷は、オーストラリア経済が減速していることを示唆しており、今後の金利見通しにも影響を与える可能性があります。
2. 中国経済の減速懸念:
中国はオーストラリアにとって最大の貿易相手国です。中国経済の減速懸念が強まると、オーストラリアの輸出への影響が懸念され、AUDが売られやすくなります。
最近の中国経済指標は、製造業PMIやサービス業PMIなどが低調で、不動産市場の不安定さも増しています。
3. 米の景気後退懸念からのリスクオフムード
米国経済先行きや、FRBの金融引き締め継続観測を背景に、安全通貨が主要通貨に対して上昇したのは資源国通貨には上がりずらい環境
最終的には雇用統計を乗り切った米ドル高は、AUDを含む他の通貨に対して売りの圧力になり、週末クローズの最後でAUD、NZD、CADが売られたを見ているとオフムードが強いセンチメントが水曜当りからあったのではないかと考えます
4. 商品価格の下落:
オーストラリアは資源国であり、鉄鉱石や石炭などの商品価格の影響を受けやすいです。
最近は、特に中国経済の減速懸念から、鉄鉱石価格が下落しており、AUDの下押し圧力となっています。
RBAブロック総裁の強気の背景:
インフレ抑制への強い決意: ブロック総裁は、インフレ率を目標範囲に戻すことに強い決意を示しています。そのため、経済指標がインフレ抑制に十分な効果を示さない限り、利上げの可能性を排除していません。
賃金上昇圧力: オーストラリアでは賃金上昇圧力が続いており、これがインフレをさらに押し上げる可能性があります。ブロック総裁は、賃金上昇がインフレ期待をさらに高めないように警戒しています。
サービス価格の上昇: サービス価格の上昇は、インフレの粘着性を高める要因となります。ブロック総裁は、サービス価格の上昇にも注意を払っています。
雇用の堅調さ: オーストラリアの雇用市場は依然として堅調であり、これは経済の底堅さを示しています。ブロック総裁は、雇用市場の状況も考慮しながら、金融政策を運営していく姿勢を示しています。
その雇用に対して、ブロック総裁はダブルワークの改善が進み、本業だけで生活できているという報告が背景にあるのかもしれない。一時的な失業率の上昇はダブルワークの解消だと判断した可能性があります。
まとめ:
AUDが先週売られた主な要因は、GDPの低迷、中国経済の減速懸念、米ドル高、商品価格の下落などが挙げられます。RBAブロック総裁の強気の背景には、インフレ抑制への強い決意、賃金上昇圧力、サービス価格の上昇、雇用の堅調さなどの複合的に考えているのではないかと。
今後の見通し:
今後のAUDの動向ですが、1週間の記事を振り返ると主に以下の要因に左右されると考えられます。
オーストラリア経済指標: 特に、雇用統計やインフレ指標の結果が注目されます。特にインフレはブロック総裁が意識が高いと思えます
中国経済の動向: 中国経済の減速が続けば、AUDへの下押し圧力が強まるのは当然ですが、これ改善するのにはまだ先だと考えます。影響が出始めたと考えるのが当然です
米国経済指標とFRBの金融政策: 米国経済が堅調さを維持し、FRBが金融引き締めを継続というかソフトランディングが成功すれば、米ドル高が続き、AUDはやや弱含む可能性がありますが株価がどうなるかで大分方向性が変わると思います。
商品価格の動向: 特に鉄鉱石価格の動向がAUDに影響を与える可能性があり、鉄鉱石など輸出品の減少が進むのであればあまりよろしくない事態が続くと考えます
これらの要因を総合的に判断しながら、AUDの動向を考えると、経済指標の発表の順番が悪いのが解ります
オーストラリアの9月残りの経済指標
そういえば、ユーちぇる雇用統計ライブ中で私はCPIの日付を間違えたのですが、あれは四半期が10/30だったのですね。
この中でいえば、9/19の雇用統計は間違いなく重要ですが
その前というか今週の指標は民間系指標です
これ、深堀が必要ですね
そのブロックさん。
国内ではかなりまずいかもしれません
こんな動画が本日9/8UPされています
この動画は、オーストラリアの経済状況について説明しています。
動画では、オーストラリアのGDP成長率が1991年以来の最低水準であることが述べられています。高金利の影響で家計の支出が落ち込んでいます。
一方、政府支出は過去最高水準まで急増しており、これがGDPを支えている要因の一つとなっています。
また、RBA総裁のミシェルブロック氏と前任のフィリップ・ロウ氏は、景気刺激策を減らし、インフレを抑制するために金利を引き上げてきました。
ブロック氏は今週、野党党首から「あなたと財務大臣は戦争状態にあるのか」と質問されましたが、「彼は彼の仕事をしている、私は私の仕事をしている」と述べ、その表現は使わないだろうと述べました。
で、最後に笑っているのです
これは何を意味しているのでしょうか
ABCのニュースでも政府と中央銀行での確執
これは9月2日です
私も毎日のオーストラリア記事で取り上げましたが再び掲載
オブラートにまとめると
財務大臣ジム・チャーマーズは、相次ぐ金利引き上げが「経済を破壊している」と非難した。
チャーマーズは、政府はインフレを抑えるために金利を上げるが、経済が停滞しているため、国民にさらなる圧力をかけるべきではないと述べた。
経済学者のアンジェラ・ジャクソンは、チャーマーズの発言は水曜日の国民経済計算で予想される経済の悪いニュースを先取りしていると語った。
連邦政府は、今週発表される統計で経済成長がさらに弱まると予想している。
中央銀行は、支出を抑制する取り組みの一環として、2022年5月以降、金利を13回引き上げてきた。
経済は停滞しており、2024年第1四半期の成長率はわずか0.1%、3月までの1年間の成長率は1.1%となっている。
チャーマーズは、インフレに関しては中央銀行総裁と同じ目標を持っているが、責任は異なると公言してきた。
アルバネーゼ首相は、チャーマーズの発言には新しい点がないと述べた。
記事にこんなやりといが書かれています
これに前財務相も同じようにRBAを非難しています
Yahooファイナンス 9/6
記事の要約です。
元財務大臣ウェイン・スワン氏は、オーストラリア準備銀行(RBA)を激しい攻撃に浴びせた。
スワン氏は、RBAが金利を高く維持していることが「世帯を打撃し、経済を後退させている」と述べた。
アルバネーゼ首相は、独立したRBAに対する敬意を表明し、インフレとの戦いは我々全員が取り組んでいることだと述べた。
スワン氏は、RBAが経済を壊滅させていると述べた。
チャーマーズ財務大臣は、RBAが経済を破壊していると述べたが、インフレ対策には協力していると明言した。
水曜日に発表されたデータによると、経済は4-6月期に0.2%成長し、昨年は1%成長した。これは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まった最初の年を除けば、過去30年以上で最も低い成長率だ。
スワン氏は、RBAの現在の行動に非常に失望していると述べた。
元副首相ウェイン・スワンは、現在労働党党首を務めている。
そしてこの記事
フィナンシャルレビュー9/8
有料で読めませんがそのタイトルから
内容を伺えます。 政権とRBAがうまくいっていないのではないかと
シドニーヘラルドでも同じような内容が出ています。
今、オーストラリア国内では、政権と中央銀行の不仲が話題です
もしですが、強い圧力がかかるなら、9月24日政策金利で何らかのアクションが掛かるのではないかと。
後、中国ですが、オーストラリア国内では、10年はダメだろうとヘラルド社が記事を出していました。これも有料で読めませんがタイトルでの判断です。
ブロック総裁は、国内のインフレという目標だけを追いかけている可能性があるのではないかと。
副総裁のアンドリューさんがうまく立ち回れる環境なら
調整役をして機能してくれるのを期待したいと思うのですが無理ですかね
ここで一つ疑念が残ります
財務大臣はなぜ9月2日の時点で、4日発表のGDPが悪くなるような発言が出来たのでしょうか、いくらブレーンの経済学者が教えたとしてもおかしいと思います。もしかしたら、オーストラリアの議員は意外とオープンな人が多いのではないでしょうか。統計局から聞いたと思ったのは私だけではないはずです。となると財務大臣の発言はかなり大きいとことになります
景気後退懸念で売られているAUD。
ニュージーランドのRBNZの対話不足からの利下げで批判しましたが、中国の動きと世界経済の減速を予測しているならRBNZは対策をしていると判断できます。この辺りがAUDNZDでNZDが買われているのかもしれないです。
そんな感じです
あとがき
週間のトレード戦略はなしでもいいですかね?
米のCPI、PPI、小売りはキツイし、ECB政策金利があるので見ているだけだと思います。なので何かネタがあれば書きますのでお許しください
あと、タイトルですが、最初、真実は見えるかシリーズにしようかなと思ったのですが、いつも見ているオーストラリアなので止めました。
以上
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