1.1.4 靴下を繕う
なんでこんな破れるん?
男の子育児をしていると、またか!というぐらい、靴下がよく破れるんですね。私は一年でいくら靴下に費やしているんだろうと嫌になることがあります。でも考えてみれば、一か所穴が開いたぐらいで捨ててしまうのはもったいない。そうだ、繕えばいいんだとあるとき思ったのです。
そこで、長男と次男を呼んで早速靴下に開いた穴の繕い方を見せました。
私も裁縫のプロではないので、そんなに完璧に縫えるわけではないのですが、取り合えず穴がふさがればよし。息子たちにも次から穴が開いたら、まずは縫ってみようと伝えました。
外注できる家事とできない家事
取れたボタンを付け直したり、ほつれた部分を縫ったり、そういったスキルは、自立するために必要なスキルの一つだと思います。
ご飯づくりが面倒ならコンビニで買ってきたり、外食するなど、お金を払って外注できます。でも、取れたボタンを一つ付け直すぐらいで引き受けてくれるお店ってめったにないですよね。一人暮らしなら、自分で修繕するしかない。だから、我が家ではボタン付けと簡単な繕いものは習得必須項目になっています。
「ものを大切にしようね」は本当に子どもに伝わっているか?
最近は衣料品も安くて良いものが増え、特に靴下などは消耗品のように扱われています。「繕う」という言葉自体、死語かもしれません。
そもそも、「ものを大切にしようね」はどれぐらい子どもに伝わっているのか疑問に思う時があります。現代のライフスタイルであふれる使い捨てグッズたち。毎日毎日いろんなものを使い捨てる大人たち。
そういえば、この前、子どもたちと話していた内容がこちら。
「なぁ、ティッシュペーパーが発明される前は、みんな何で鼻をかんでたか知ってる?」
「えー、わからん。」
「ハンカチで鼻かんでたんやで。」
「まじか・・・。俺は無理やわ。」
私も正直、いまさらハンカチで鼻をかむのは無理。でもジップロックとかは汚れがひどくなければ、洗ってもう一度使ったり、服やものを修理して最後まで使い切るというのは家庭の中で大事にしています。
「ものを大切にしようね」は行動に移してようやく学ぶものだと思います。自分で自分の靴下を繕わせるのは、そのためでもあります。
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