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北陸地方の地方創生に係る取り組み【4選】

みなさんこんにちは、コラム担当のあらぽんです。
近年、地方創生が注目され、各地域で様々な取り組みが行われています。この記事では、北陸地方に焦点を当て、地方創生の取り組みについてご紹介します。

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北陸地方では、地方創生に向けた様々な取り組みが展開されており、「地域資源の活用と地域振興」、「産業振興と地域雇用の創出」「地域間連携と交流」、「若者の定住促進と教育環境の整備」などがその主要な取り組みです。

一方でさまざまな課題もあり、例えば地域の人口減少や高齢化、若者の流出といった課題があります。これらの課題に対しても、地域の特性やニーズに合わせた取り組みが求められます。

地域住民が自らの地域に対する誇りや関心を持ち、主体的に取り組むことが地方創生の成功につながります。自治体や関係機関が積極的に情報発信や参画の場を提供する一方で、地域住民も地域への関心を高め、地域の魅力を広める役割を果たすことが重要であると思います。


北陸地方はどんなところ?

石川県・富山県・福井県の3県で構成され、日本海に面している海と山に囲まれた自然豊かな場所であり、歴史・文化が魅力の地域です。また、歴史ある観光名所や景勝地が数多くあることから、国内外問わず観光客の人気を集めています。日本海で獲れる新鮮な海の幸のグルメを旅の目的の一つとする方も多い傾向です。
また、2015年に北陸新幹線が開通したことにより、北陸地方の注目度は一気に上昇。観光客の数も大幅に増加し、観光客数は予想の12倍という結果となりました。現在でも観光客は順調に増え続けています。

■石川県 有名な観光名所は、日本三名園のひとつ「兼六園」です。庭園では共存できないといわれていた6つの優れた景観を兼ね備えていることから、兼六園という名前が付けられたそうです。また、江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気を味わえる、「ひがし茶屋街」がある金沢市も最近人気を集めており、「金沢駅」や「金沢21世紀美術館」など旅行で訪れる方が多い場所となっています。その他、能登半島も観光スポットの一つです。
■富山県 有名な観光名所は、立山黒部アルペンルートにある日本有数の巨大なダムの「黒部ダム」です。また。「立山黒部アルペンルート」も冬の時期には、約20mの高さにもおよぶ雪の壁「雪の大谷」と呼ばれる場所で、雄大な絶景を楽しむことができるスポットです。その他に、「五箇山の合掌造り集落」は、岐阜県の白川郷と共に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録されている場所です。
■福井県 有名な観光名所は、世界に3カ所しかないと言われる地質的にめずらしい奇岩が見られる「東尋坊」、国の天然記念物に指定されている場所です。また、国内有数の恐竜化石の産地であることから、国内最大級の「恐竜博物館」があります。

取り組み①「地域資源」の活用と「地域振興」

北陸地方は、豊かな自然環境や歴史的・文化的な資源を有しており、地域資源を活用して地域の振興を図る取り組みが行われています。

■石川県
白山市の全域は「白山手取川ジオパーク」として日本ジオパークに認定されています。(ジオパークとは、大地の遺産の保護とその活用を目的とする自然公園のことです。)
白山手取川ジオパークは、「山と雪」「川と峡谷」「海と扇状地」の3つのエリアがあり、見どころとなる場所が多数設定されています。各エリアでは、地域の自然と人々との関わりを体感できる魅力があります。
人々の活動により、地域が活性化して地域経済が発展することで、文化・環境の向上、遺産の保護や保全につながることが期待され、白山手取川ジオパークはチャレンジをし続けています。
(参考:白山手取川ジオパーク公式HP)

■福井県
「福井県立恐竜博物館」が設立され、地域に眠る恐竜の化石を活用した展示や研究が行われています。恐竜化石の一大産地である福井県勝山市にあり、「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の3つのゾーンから構成され、44体もの恐竜骨格をはじめとして千数百もの標本の数々が展示されている。
また、生涯学習、地域振興、イメージアップ等に活用し、国内外にアピールするために恐竜研究の拠点となり、大人から子供まで幅広い人々のロマンをかき立てる恐竜博物館となっています。
(参考:福井県立恐竜博物館公式HP)

これらの取り組みは、地域の特産品や文化に触れる機会を提供するだけでなく、地域の誇りや魅力を再発見するきっかけとなっています。

取り組み②「産業振興」と「地域雇用」の創出

地方創生の一環として、産業振興や地域雇用の創出も重要なテーマとなっています。北陸地方では、伝統産業や新たな産業分野の育成に力を入れています。

■石川県
伝統的な金工技術を活かした「金沢箔」のブランド化を図り、国内外の高級品としての地位を確立しています。金箔を使用した工芸品や食品など、金沢独自の魅力を持つ商品が数多く開発されています。これにより、地域内外からの観光客や顧客を呼び込み、地域経済の活性化が図られています。

■富山県
オンラインCAD/CAEを用いた商品開発支援センターや、実証試験場が整備されており、製品の開発や生産効率の向上を図っています。また、新たな産業分野である医薬品やバイオテクノロジーの育成に注力しています。独自の技術や研究施設を活かし、医療や健康産業における地域の特産品や技術の開発が進んでいます。これにより、新たな雇用の創出や地域の経済的な成長が期待されています。

地域における教育や人材育成の取り組みが求められている中、北陸大学などの大学では、地域の産業や社会の課題に対応した研究開発を進めることで、人材の育成や産業との連携を強化しています。また、地域企業との実践的な教育プログラムを実施する会社主導型インターンシップも導入されており、学生が地元企業での実践的なスキルや知識を身に付けることができます。

また、自治体や企業が協力して地域に根付いた「地場産業」の育成を進めています。地場産業とは、地域の特産品や伝統工芸品など、地域固有の資源を活かした産業のことを指します。これによって、地域の雇用や経済を支えることができます。地域の特性を活かして産学官が協力し、地場産業を含めた多様な産業が成長することで、地域経済の発展を目指すことが求めらています。

取り組み③「地域間連携」と「交流」の推進

地方創生においては、地域間の連携や交流が重要な要素です。北陸地方では、隣接する自治体同士や異業種の企業が協力し、地域全体の発展を目指す取り組みが行われています。

例えば、福井県富山県では、観光資源の共有やプロモーション活動を通じて地域間の連携を強化しています。また、地域の特産品や文化を共有するイベントや交流会が開催され、地域住民や訪れる人々が互いの魅力に触れ合う機会が提供されています。

共同プロジェクトによって新しい商品やサービスを開発することで、地域全体の経済発展に寄与することができます。

以上のように、地域間の連携と交流を進めることによって、北陸地方全体の魅力が高まり、地域振興を促進することができます。それには各自治体の協力だけでなく、さまざまな地域の人々の協力や努力が必要です。地域間の枠を超えて、北陸地方全体が一つのチームとして取り組むことが求められます。

取り組み④「若者の定住」促進と「教育環境」の整備

地方創生の重要な課題の一つが、若者の定住促進です。北陸地方では、若者が地域での暮らしや働き方を選ぶ魅力を高めるため、様々な取り組みが行われています。

■石川県 若者向けの就職支援プログラムや起業支援制度が整備され、地域への定住を促進しています。また、高等教育機関との連携による産学連携プログラムや研究施設の整備も進んでおり、教育環境の充実が図られています。

■福井県 UIターンの受け入れ体制の強化や、県内進学・就職の応援支援、企業の誘致などの取り組みを行っています。また、子育て環境の整備や子育て支援策が進められており、若い世代の定住を促進しています。「幸福度日本一」に誇りを持ち、生活・雇用環境の良さをPRしています。

■富山県 これまで移住・UIJターンの促進に取り組んできた結果、2008年は207名だったところから、10年後の2018年には、過去最高の905名となりました。 また、2018年3月卒業の県内出身大学生のUターン就職率は58.2%と、全国トップクラスの高水準の結果となっています。

まとめ

北陸地方では、地方創生に向けた様々な取り組みが展開されていることがお分かりいただけたと思います。 地域の魅力を最大限に活かし、産業振興や地域間連携を推進することで、地域の発展に取り組んでいます。
また、若者の定住促進や教育環境の整備を通じて、地域の未来を担う人材の育成にも注力して取り組むことで、持続的な発展を目指し、魅力的な地域へと変貌を遂げ、地方創生がより一層加速することを期待しています。

最後までお読みいただきありがとうございます!
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