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面接の最後に「何か質問はありませんか?」と聞かれたら

中途採用、新卒、障がい者雇用など、採用形態に関わらず、苦手だという意見を良く聞きます。
採用する側からすると、単なる儀式を超えて重要な要素であることが少なくありません。

特に現代では、知識の量よりも問いをする能力が重要になっているということは、以前の記事でも書きました。

https://note.com/clever_coyote275/n/n4faa9ae7ff4c

質問をしてもらうことを、「逆質問」と言ったりしますが、私の敬愛する日本エスエイチエルの故清水社長は、「逆質問」をメインに面接をすることを提唱していたくらいです。
理由のひとつとして、逆質問をさせて、質問の意図が分からないということをいくら責めても「圧迫面接」にならないから、なんて言ってましたね。

私はさずがに「逆質問」をメインに面接をしたことはありませんが、必ず最後に聞くようにはしています。

コミュニケーション能力とか、志望度とか、会社の事業に対する理解度とか、結構わかってしまうものです。
ですから、競争相手が多いような採用面接では、かなり重要な要素でもあり、求人難の企業からしたら、「ありません」と答えられたからといって、不合格にするわけにはいかないものでもあります。

まず、聞かないほうが無難な質問から。

・処遇(給与や休日休暇など)、残業のこと。
 処遇については、求人情報にだいたい出ているはず。むしろ求人情報に処 遇が出ていなくて、面接の中でも触れられない会社は、よほどの大企業でもない限り、避けた方がいいでしょう。残業は絶対聞いてはいけないというほどではないけど、「知りたいのはそれだけ?」と思われるような聞き方は避けましょう。

・面接の中で聞いたことをまた聞く。
 確認のつもりかもしれませんが、「さっき言ったけど聞いてなかったかな?」となるのはNG。まあ、次に答えることで頭がいっぱいで、聞いてなかったりするのかもしれませんが、面接官の言うことを上の空で聞いていると思われたら、大抵の場合、不合格です。

次に、逆質問にふさわしい質問

・事前に会社を調べ、事業内容の中で、社外の人や業界の常識ではあるが、よく理解できなかったこと。
最近相談された例で言うと、「ファンド」。ファンド会社の機能と、ベンチャーキャピタルの違いとか、最終的にどうやって利益を得ているのか、それはベンチャーキャピタルと違いはあるのか?みたいなことですね。「調べてみたけど、わからないことがあって」というスタンスで聞くのがいいでしょう。

・面接の中で説明された中で疑問が生じたこと。
 これは難しいかもしれませんが、やはり事前に調べておくと、新たな疑問が湧いたりしますので、やはり準備は大切。

・御社で活躍している人はどんな人ですか?共通点があれば教えてください。
 新卒者や、障がい者雇用の応募者に勧めていました。仕事の取り組み方とか、会社の雰囲気がわかる質問。

・(面接官に)○○さんは、入社からどんな仕事を経験していますか?
 成長を実感したのはどんな仕事をした時ですか?

 どちらかというと新卒者向けですね。転勤はありますか?とか、異動はありますか?どんな頻度で?という内容の一端もわかります。ユニクロで最終面接をしていた時、「転勤はありますか?」と聞かれたら、たいてい不合格にしてました。ユニクロで転勤が無いわけないだろう。しかも三回目の面接で聞くことか、と思いますよね。この種の質問は注意が必要。

・入社する前に身につけておくといい知識や、資格はありますか?
 前向きでよろしいのですが、入社までに時間がある場合に限りますかね。

・今日の面接のフィードバックをしていただけますか?
 何も浮かばなかったら、これを言え、と教えています。
 中途採用で、そこそこのポジションの面接だったら不可かな?
 あと、人事の専門の人が面接官の場合がいいですね。
 人事の人は結構この種のフィードバックに慣れているので、喜んで教えてくれる場合が多いです。あと、「今日は落ちたな」と思ったら、必ず聞きましょう。今日の会社はダメでも、次の会社の面接に活かせるかもしれないでしょう?

長くなったので、このへんで。私に質問があれば、どうぞコメント下さい。


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