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お気に入りに囲まれる活動が、消費の断捨離になっていた

最近会社から帰るときや料理・洗い物をしているときにvoicyを聴くようになりました。尾石晴さんの「学びの引き出しハルラジオ」が推し。

中でも先日のトークテーマ #1617 あなたの「消費を閉じる消費」は何?で自分自身にもハッとすることがあったので、私の消費を閉じる消費も含めて気付きを書いてみます。

そもそも「消費を閉じる消費」とは?

経営学者の楠木建さんが定義した言葉だそうです。以下抜粋。

自分の基準で選んだ「イイもの」だけを買うようになる。しかも、ずっと同じものを使い続けるので新たな買い物をしなくなる。外食するときも同じで、自分が「イイな」と思うお店にずっと通い続ける。(中略)
これを「消費を閉じる消費」と僕は呼んでいます。自分の好きなものが「これだ」とわかると、少なくともそのカテゴリーについては興味を失う。インターネットの記事も読まないし、お店にも行かない。街を歩いていてもその方向には注意が向かないので、結局、消費を閉じてしまう。

出典:https://www.foresight.ext.hitachi.co.jp/_ct/17550213

私の言葉で理解すると、自分にぴったりのお気に入りを見つけると、もっと良いものを〜もっと自分に合うものを〜と探す旅を終えて、新しい消費や消費のための探索をしなくなることかなと思いました。

「お気に入りに囲まれたい!」と行動してきた私にとって、まさに消費を閉じる消費の当事者なわけです。
今回はこの数年を振り返り閉じる消費になったものに加えて、メリットばかりだと思っていたのでメリットと、このvoicyを聴いて気づいたデメリットを書き連ねてみます。

閉じる消費になったもの

1.基礎化粧品・コスメ
2.バッグ
3.パジャマ

1.基礎化粧品・コスメ
20代の頃は肌荒れも多く、とりあえず高いものは良いものだと思い込み、コスメ系の雑誌やblog、Twitterで#ベスコスを探しては良いと言われているデパコスの基礎化粧品やコスメを使っていました。

けれど肌なんて千差万別だし、高いものだから良いものとは限らず、自分の肌に合うか、そして何より睡眠時間を十分にとったりストレスを減らすことが何よりの美容だと気づきました。

お気に入りが定まってからはベスコスパトロールもしなくなり、コスメ雑誌に目を通すこともほとんどなくなりました。

2.バッグ
「一生モノ」があると信じていた20代。ハイブランドのバッグを持てる大人になり、それをカジュアルなコーデやコンサバなコーデなど様々なコーデを楽しむのに使えたら素敵だなと思っていました。

けれど、バッグは合皮でも本革でも一定の傷みはあるし、流行り廃りがあって出番は減っていくことがほとんど。

好きなスタイリストさんがハイブランドでも潮時といってるのをみると、物としての一生ものは少なくて、気持ちとして一生ものと思えるほどのお気に入りをみつけるのが重要だなと思いました。

私はVASICのバッグと、マリメッコの斜めがけポシェットを手に入れたことでこのバッグ探しの旅に終止符が打たれました。

3.パジャマ
多くの人が一度はこの問いをしたことがあるのではないでしょうか。
「パジャマは着古した洋服でいいのか、パジャマ屋さんのパジャマがいいのか」
私の答えは "ユニクロのパジャマを購入する" でした。

迷走していた頃は、ジェラートピケやエメフィールなど
家にいる時くらいとびきりかわいいものを!ふわふわなものを!と思って購入していました。
が、実はお手入れ大変ですよね。洗濯機で回すとあっという間にゴワゴワ、そして厚手なのでしまっておくにも場所を取る。。。

ユニクロはあったかさも、洗濯をガシガシできるお手入れの簡単さも、クローゼットでのかさばりが少ないのもいいポイント!

閉じていない消費

というわけで閉じる消費(お気に入りに囲まれるぞ活動)を進めてきた私ですが、これはまだ閉じられん!もあるわけで。

1.ジュエリー
2.器
3.インテリア雑貨

1.ジュエリー
今は以下を使っています。
ネックレス:3つ 、イヤリング:3つ、リング:3つ
特にネックレスは消費を閉じられておらず、気づけばXでジュエラーの皆様の着用画像を徘徊し、百貨店に行けば試着をするも、ジュエリーのお値段に対して日頃愛用できるほどの価値だと思えるものがなく迷いの日々。

ちなみに今の狙いはこの辺りです。(もう消費のためにこうやって消費している時間でさえも楽しいのかもしれないと錯覚します。)

地金で長く使えるものを探し中


2.器
これは収集癖だから仕方ないのかもしれないですが、日本全国の焼物や旅行の際の思い出としておちょこを集めております。(以下記事参照)
旅行の思い出という名目を超え、おちょこほしさに旅行の場所を決めるという逆転現象が起きる始末です。

そして食器棚がもういっぱいになってきているのでそろそろstopをかけねばなりません。
ただ、おちょこに関しては小ささ故にまだ隙間収納ができちゃうため継続します。

3.インテリア雑貨
これまで家にいることが少なかったので、あるもので満足していたのですが、より落ち着く空間を目指したくインテリアに興味が出始めてきました。
インテリアが素敵なインスタをフォローし、ピンテレストでピンをし、youtubeで家具屋の動画を閲覧し、図書館でインテリア本を読み耽り、、、

消費をする(インテリアアイテムを購入する)ために探索という名の消費時間をこれでもかと過ごしております。
お部屋のイメージボードを作ったりもしています。(これはこれで楽しい面もある。疲れるという面もある。)

閉じる消費のメリット:満足感、楽しむ時間の増加

自分のお気に入りが定まっていないときは、もっといいものがあるのではないかと「今」にフォーカスできずに形のない未来を探し続けることで、たくさんの時間を消費していました。(多くがSNS徘徊)
そして、それがSNS探索疲労につながっていました。

上記のように消費が閉じているカテゴリーでは、推しポイントをたくさん語れるようになり、
「今」への満足度が増しました。
お気に入りを使うたびにやはりいい物だなあとしみじみできてます。

そして探索に使っていた時間から解放され(=消費のための活動自体を断捨離でき)て、自分が本当に向き合いたい時間に注げるようになりました。

読書や映画、ヨガなどのアクティブ時間も増えて、noteを書く時間も出来たことで、生活の満足度が上がっています。

閉じる消費のデメリット:古臭さや頑固な人に見えてしまうリスク

これは尾石さんが例に出していて、気をつけようと思ったのが、気付かぬうちにこだわりではなく単なる「古臭い人」になってしまうこと。
どんなにいいと思っていても客観的に見たら一昔前の人やくたびれた感じになっていたり、よりbetterな手法が生み出されているのに非効率な手法を頑張ってる頑固な人になってしまうことがあり得ると思います。

私はここへの対処として考えているのがこの2つ。
・アップデートの意識🔄
・フッ軽精神🏃‍♀️

おしゃれな方はいつも同じルック(例:Tシャツ×デニム×パンプス)見えるけれど、Tシャツのサイズ感や袖・襟ぐりの形、デニムの色・形・長さ、パンプスの素材や種類などを数年に一度アップデートしていると本で読んだことがあります。

お気に入りのものも時間が経てば買い替えの時期が来るので、その際に同じブランドでも直近数年のトレンドや、今の自分の体型やライフスタイルにより合うものを取り入れることでアップデートされたスタイルになるのではと思います。

もう1つのフッ軽精神。
これは気持ちのもちように近いかもしれませんが変化を嫌うのが人間の定めなので、それに抗うよりはお気に入りを超えてくるか試してみようじゃないの、と軽い気持ちで新しいものに向き合う気持ちを残すのがいいのかなと思います。
ただ、閉じる消費が増えて、気持ちの余裕が出てくると自然とできるものかもしれません。

デメリットは意識しながら、お気に入りに囲まれる活動は継続して
消費を閉じる消費のメリットで満足度UPを追求していこうと思います。

私の閉じた消費の中からベストバイをご紹介するnoteもつくりたいなぁ
という独り言ともにおわり。

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