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サイゼ沼にハマった私が驚いた5つのしかけ

私は最近サイゼにハマっている。
とはいえまだこの1ヶ月だけではあるので大きな声では言えないが、週1でサイゼに行って、時にはアレンジを布教し、時には正垣会長の本を読むくらいではある。

きっかけは年末に数年ぶりに友人と一緒に行ったサイゼだった。
事前に調べてみるとマッシさんの提唱する複数のアレンジがあり、どれもこれも美味しそう。
アレンジして食べてみようよ!という一声でサイゼに集まった。

その時にメニューを見て驚いたのだ。

ミラノ風ドリア 273円(税込300円)

サイゼリヤメニューより

私たちのミラノ風ドリアの価格が変わっていないだと….?
私が覚えているのは高校生の頃(もう15年近く前)のミラノ風ドリア299円。
テストでいい点が出た時は奮発して半熟卵のせをしたものだ。

よく見たら、ミラノ風ドリアだけではない。
小エビのサラダもフォッカチオも、当時と変わらない価格帯だ。
「え、こんなに世の中の物価指数は上昇しているのにここだけ時が止まってる?魔法かかってる?」
ページをめくれどめくれど、アレンジして食べるのにちょうどいい価格帯が並ぶ。

学生の時には気が付かなかった。
けれど社会人として過ごしてくると継続的に出店を進められるように売上を作ることも、圧倒的なコストカットも容易なことではないと想像がつく。

一体何事なんだ。
私はその週末に早速図書館で本を借りた。

今日はここから私が驚いて、もっとサイゼを好きになったポイントを紹介していく。
※ちなみにこの情報はあくまでもこの本記載当時2011年の情報となるのでご留意ください。

①サイゼの値下げは90年代から継続的に行われている
なんと、開店から20年据え置いていた価格を90年代になりさらに引き下げを行った。すでに十分安いのに。
ちなみにこの本に記載されているよりもグラスワインはさらに値下がっている。

準備が整ったサイゼの進撃
私たちのミラノ風ドリアの歴史
こんな考え方なかなかできない

②生産性を上げるために理系学生を積極採用している
サイゼで有名なのはやはり生産性向上だ。
私が行ったことある店舗ではモバイルオーダー、料理を運んでくれる猫型ロボット、セルフ支払いレジの導入などかなり急速にDXが進んでいる印象だ。
それを下支えしているのがおそらく理系学生の積極採用。(開業した当初は千葉大の学生を積極採用していたと拝読して、母校が出てきて急に親近感が湧いた。)
生産性向上のために、ベテラン社員の行動を秒単位や腕の角度まで数値化してロスを減らしていくそう。こだわりがすごい。

そんなところまで測るの?
サイゼの共通言語は数値
私は文系ですが、母校でてくるとなんか嬉しい

③プロシュートは現地の高級メーカーから仕入れている
今はどうなのかまで調べられていないが、これは衝撃事実だった。
イタリア人でさえ食べるのが困難かもしれない高級メーカーのプロシュートをこんな庶民価格で食べていたなんて。
サイゼデートを小馬鹿にする記事がたまに出回るが、これを知ってからデートでは積極的にサイゼを使おうと考えている。

私たちは高級メーカーの製品を食べてたのか


④繁盛店は異常値。働きやすいことを重視する
繁盛店の近くに店舗出したら売上減っちゃうやんって思うけど、人が働くのに適正な売上や回転数があると考えているらしい。
根幹の考え方が、お客様や従業員を向いていて好き。
いつも混んでて入れない店って近くに住んでいる人にとっては足が遠のいてしまうのでありがたい。そういう感情をも見越しているんだろうか。

長く提供し続けるための考え方ですよね
過剰な繁盛店は原理原則からの外れ。学び。

⑤農場を持っている。なんと東京ドーム約60個分の広さ
農業に関してはなかなか利益を出すのが難しいらしい。天候や自然災害、コントロールの難しい変数がたくさんあるからだろう。
それでも手の届きやすい価格を品質を下げずに維持するためには、必要な工程なのだろう。製造から飲食業が入り込んで行って、ばらつきを減らしていく努力よ。育苗からやっているとはなかなかの投資だ。

農地開拓からやってるのもすんごい。
目的はここに尽きる。シンプル。


おまけ:正垣会長はアラブの国王の甥と知り合い

本を読んでいると正垣会長の兄貴肌と共に、人を包み込む器量の大きさを感じる。その器量の貢献する先は日本という国に閉じずに、アラブの国王まで出てきてしまうんだからスケールが違う。今後の海外展開も期待だ。

急に世界に広がるから驚き

さいごに
ちなみに目的としていたサイゼアレンジは最高に美味しかった。
今回好きになったアレンジ(サイゼ用語だと:コーディネート?)のTOP3を残して終わりにしよう。

  1. スープ入り塩味ボンゴレ×レモン汁×オリーブオイル

    1. ソフトドリンクコーナーのレモンを料理に使うとは盲点だった!さっぱりしていい。食事が非常に進む。

  2. カルツォーネ

    1. バッファローモッツァレラのマルゲリータピザに、ポテトのグリルと、ほうれん草のソテーを合わせた。良いボリューム感にもなって食感も増す。

  3. イカの墨入りセピアソース×ホットソース

    1. そもそもセピアソースが美味しい。どうやら黒くなるのが恥ずかしくてなかなか食べれないお客様向けにサイゼが独自開発したときいた。ピリ辛の組み合わせがクセになる。

組み合わせは無限大!

これからもマッシさんのアレンジメニューの更新が楽しみである。

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