看護師1年目が一番つらかったなぁ
私は看護師として地元の病院に就職しました。よく理解していない病気に、知らない薬、知らない器具に、慣れない環境。学生時代の本の知識とは違い、現場で必要な知識を覚える必要がありました。
私は、就職して3ヶ月目辺りが一番精神的に落ちていました。食事が喉に通らず、ため息ばかり。どうしてもっとできないんだ。もっとできないと。もっとできるはずなのにと。理想の自分と現状の自分の差に焦っていました。そして全てにおいて自信がないから毎日不安で潰されそうになります。
もう、いっそのこと辞めようかと本気で考えてました。そんな時に、どうせ辞めるなら少しだけ考え方を変えてやってみようと思いました。
悩んでばかりの今の状態は、本当に現場でベストを出せているのか。伸び代がまだあるんじゃないか。
今確実に出来ることを、できる範囲で精一杯やれば充分じゃないか。いきなり先輩みたいになれる訳がない。知らないことは少しずつ覚えればいい。それでも無理なら辞めたらいい、と。
そう思うと少しだけ精神的に楽になりました。
もう一つの考え方として、就職して3日間だけ頑張る。3日辞めなければ3週間は大丈夫。3週間して辞めていなければ3ヶ月は大丈夫。3ヶ月辞めていなければ3年は大丈夫。このおまじないのような短期目標は、意外と効果がありました。
最初の3日だけとりあえず頑張ってみる。
また、知らないことは全てメモをとる。知らない情報で溢れている新しい環境では、どんどん覚えることで溢れて、ちょっと前にちゃんと聞いたはずのことをすぐに忘れてしまいます。悲しいぐらいに。
知らないことはとりあえずメモをする癖をつけます。そのメモは後から見直して、正書して小さいノートにし常に持っておく。正書することでメモした情報を整理でき、メモだけでは不足している情報に気付けて後で調べやすいです。
そしてそのノートに書き込まれる量が増えるほど、心の安定剤となります。
また、自分が中堅以降になって感じるのは、よくメモをとる新人には、メモを取らない新人より丁寧に教えて大事に育てたくなるものです。
そして、働き始めは自分だけきついと思わないことです。同期もみんなしんどいのです。環境の変化は精神的負荷がとても大きいもの。それは避けることはできず、少しずつその変化に身体と心を慣れさせていくしかないのです。
自分の経験上、その環境の変化に身体と心が慣れてくるのは3ヶ月から半年程かかります。
最後に、人の悪口は絶対に言わないこと。人の悪口を言っている人は、陰で悪口を言われているし、反対に人を褒める人は、陰でも人から褒められています。
職場における居心地のよさは、最終的に人間関係で決まるから、どちらがいいかは明白です。
そういう悪口の話題になった時は、肯定も否定もせず、トイレにでも行って受け流します。
そして、自分の居場所なんて初めから用意されていないのです。少しずつ、自分で作っていくものなので、焦らずゆっくりと作っていくものと思うことです。
新人の頃に少しだけ考え方を変え、何とか辞めずに看護師として10年が過ぎ、現在にいたります。
悩みや不安は尽きないでしょうが、続けることで少しずつ仕事に慣れて、少しずつ経験と自信を積み上げる方法が、結局は一番成長への近道と考えます。お互いぼちぼちやっていきましょう。
なんて、えらそうに書いてすみません。
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