あ、人が倒れてる!さぁ、どうする?
急に前を歩いてた人が倒れた。え、何?
後ろを歩いてたあなた。周りをみても誰もいません。
びっくりしたあなたは近寄って声をかけるでしょう。
「ちょ、ちょっと大丈夫ですか?」
何度も声をかけるも反応が全くありません。っていうか息をしている感じさえない。
え〜!どうしよ!
スマホを取り出して、とりあえず震えた指で119番!
こういう時は頭が混乱して思うように指先が動きません。
電話で状況と場所を伝えて救急車が来るまですることは?
そう、心臓マッサージ。
心臓マッサージのポイントは、
① 位置は胸の骨のど真ん中(胸の高さの目安は乳首と乳首を結ぶ線)
② 両腕を伸ばして重ねて、手のひらの付け根らへんで押すこと。
③ 胸を5センチ(大体指3本分)ほど押しこんだ後、胸の高さが元に戻ってから次押すこむこと。
※胸の高さが戻るのを待たないと心臓が押し込まれたままで血が全身に循環しないためです。
④ 心臓マッサージの間隔は1分間に100回程度。
1、2分で息が切れます。
汗だくで頑張るあなた。
すると近くを歩いた人が異変に気づいてAEDを持って来てくれました。
疲れているあなたから心臓マッサージは交代しましょう。
AEDを開けると音声が流れ、やることを指示してくれます。
AEDを胸に貼るあなた。
この時2枚のパッドを胸に貼りますが、ここでのポイントは心臓を挟みこむイメージで貼ること。
※パッド同士で電気が直進するため、心臓を通らないとあまり効果的ではないためです。
AEDのパッドを貼ると、電気ショックが必要か判断してくれます。
「心電図を調べています。体から離れてください」と流れたら、一旦心臓マッサージをやめます。
「電気ショックが必要です」とメッセージが流れたら、誰も倒れた人に触れていないことを確認してから放電ボタンを押してください。
このボタンを押して終わりではありません。
すぐに心臓マッサージを再開してください。
2分経過すると、再度AEDが電気ショックが必要か判断するため、「心電図を調べています。体から離れてください」というメッセージが流れるまで心臓マッサージを続けてください。
これを救急車が来るまで繰り返してください。
これが、心肺停止で倒れた人の対応の大きな流れです。
ちなみに、人工呼吸は技術がいるため無理してする必要ありません。それと、心臓マッサージをする必要があるかどうか迷う時は、やってください。
もし、意識があれば心臓マッサージ中に何かしらの反応があるはずです。
急に何の話って思いましたよね。
急にこんなことがあるため、前置きなく書いてみました。
そんなん無理〜って思いましたよね。
そう、何も知らないから動けないのです。
でも、やり方や流れを知っているのは大事な一步です。
正直看護師である私も、同じ状況でパッと動けるかと言われると自信はありません。
でも、自信がないからこそ何度もやり方を確認する必要があります。時間が経てば忘れるものですしね。
万が一は忘れた頃にやってきます。
これで、もし、何もせず素通りしてしまったらその後、「あの人どうなったんだろうか?ちゃんと対応できていれば…」と、後悔の念に押し潰されるのはあなたです。
お住まいの消防署等で定期的に研修がありますので、気になった方は参加してみて下さい。実際に体験しないと分かりませんので。
最後まで読んで頂きありがとうございました。