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快楽の代償

棒を穴にゆっくりと入れてゆっくり動かす。

あぁ、なんて気持ちいい。





はい、綿棒での耳掃除の話ですよ。もちろん。

風呂上がりは湿気で耳垢がよく取れます。
気持ちがいいので知らぬ間に習慣化し毎日耳掃除をしていました。

数日前までは。

左耳に何か詰まった感じがして音も聞こえづらい。

3日ほど様子をみても全然治らないので耳鼻科へ。

耳の中をみながら先生が
「あぁ、汁が出てるのと耳垢が奥に入って鼓膜に炎症を起こしてますね、耳掃除はいつしてます?」

「えぇと、お風呂上がりに。・・・毎日」

「あぁ、それで。耳掃除は2、3週間毎でいいんですよ」

「・・はい、そうします」

耳掃除のし過ぎで、耳の中が傷つき鼓膜に炎症が起きていました。病名は外耳道炎。

毎日耳掃除はしなくてもいいのは知っていたけど、気持ちよくてついついやっていました。

抗生剤3日間と点耳薬(2週間分)を処方してもらいました。

点耳(てんじ)薬ってしたことあります?

耳の中に液状の薬を数滴落とします。点耳薬の先端は耳に触れないように(点耳薬の中身が汚れないようにするため)。

試しに自分でしとうとするも、これがまぁ難しい。
鏡を見ながらしても顔にかかって耳の中にうまく入らないのです。

結局、妻にお願いして入れてもらうことに。

点耳薬をしたら10分間動かずに待ちます。強制的に耳に水が入った状態になります。プールで泳いでたらよくなるやつです。そして、10分後高確率でその薬がなかなか耳から抜けません。ヘビィメタルの最前列並に頭を激しく振っても抜けません。こんな時こそ綿棒を入れてみたくなるけど我慢、我慢。

結局その後も耳に薬が入った状態で生活を送ること
になることが多いです。
この影響か軽くふわふわとした浮遊感がして、人の声も聞こえづらく仕事もやりづらいです。

うぅ早く元の状態に戻りたい。

快楽のための代償は大きいのです。

みなさんも耳掃除はほどほどに。

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