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気遣ってよと言われると
風邪を引いた時「体調がものすごく悪いです」という雰囲気を不自然なほどに醸し出し、必要以上に弱々しい声を出したり、わざとらしく咳込んだりして周りに余計な気を遣わせる人が苦手です。
逆に、しんどいだろうに弱音を吐かず頑張ろうとしている人を見ると「気にせず休みなよ」「わたし代わるよ」「なんか出来ることある?」という気持ちになります。
この違いって、なんなのでしょうね。
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こんなに大変なんだから、気遣ってよ
同僚なんだから、当然でしょ
どうやら、言外のこのようなメッセージを受信すると、わたしは「意地でも優しい言葉なんて掛けてやるもんか」という気分になるようです。
(そして実際に黙します)
そんなにもしんどくて適切に仕事がこなせない上、周囲に「場の雰囲気の悪化」という負の連鎖を生じさせ、誰かに己の病をうつす可能性がある状態でただ座しているだけならば、もはや退社した方がお互いの為によいだろうという判断は、大人なんだから自分でしてほしい。
と思って声を掛けずに放っておくくらいにはわたしは冷酷な人間ですが、常にそう感じるわけではない。
これって、つい応援したくなる朝ドラヒロインと、どうにも共感できないヒロインの違いにも通ずるものがあるのかもしれません。
朝の連続テレビ小説を見たこと無い方の為にご説明しますと、朝ドラヒロインって基本的にはこういうキャラクターが多いのですよ。
(わたし調べ)
・逆境の中でもひたむき/前向き
・負けん気がある/強気
・発想力がある/方向転換が得意
あのヒロインも、このヒロインも、割とこんな感じ。
(ここ最近で全く当てはまらないのは「ちりとてちん」の喜代美くらい)
でも、同じように新たな発想でどんどん方向転換して周りを振り回しても、面白い、さすが!と応援したくなるヒロインと、お前いい加減にしろよコラ!とうっかり汚い言葉が出そうになるヒロインがいる。
やってることも、言ってることも、ほとんど同じなのに不思議なものです。
同じだけど、同じじゃない。
夢だけど、夢じゃなかった!(トトロ)
ってことですね。
世の中には色々な人がいます。
人の気遣いを当然と思っている人もいれば
人の気遣いを当然と思っている(ように見えるけど実は人一倍気を遣っている)人もいます。
謙虚でひたむきな人もいれば
謙虚でひたむき(に見せることが得意)な人もいる。
…
(ように見えるけど実は人一倍気を遣っている)
(に見せることが得意)
この辺りの軽微な違いを感じ取って、応援したい/したくないを、わたしは判断しているのかもしれません。