そんな慰めは、要らない
怒る女が嫌われがちなこの国では、
女がヒートアップするとよく
「まあまあ」という言葉で慰められます。
「まあまあ」って、なんですか。
まあまあ、そんな熱くならずに
まあまあ、もういいじゃない
まあまあ、ちょっと風に当たってきたら
まあまあ、の後に続くだろう
言葉を当てはめてみるにつけ
話を聞くつもり、ないですよね?
その怒りについて、わたしはあなたの意見を聞くつもりがないから、自分で鎮めて、なんとか納めて、黙ってろってことですよね。
今はさすがにそんなことを言う人は少なくなったと信じたいのですが、でも何となくネットとかでは今も呟かれているような気がするのですが、女が怒っていると「女はヒステリックだ」とか「またヒスってるよ」みたいなことをコソコソ囁かれたものです。
おかしいと思うことがあっても、
女は優しく微笑んで、
黙って俯いて唇を噛み、
涙を浮かべて
男が慰めてくれるのを待てと?
そんなん、してられるか。
でも、お外で怒りを顕わにしたり
怒鳴ったり、喧嘩したりしてるのって
ほとんどが男性、のような気がします。
あれは「ヒステリー」でも「ヒスってる」んでもないのかな。
あの感じよりも余程冷静に、理路整然と問題点について指摘しても「まあまあ」って言われたり、したなという苦い思い出がたくさんあります。
こちらは、性犯罪は良くない
当事者が声を上げるのを待つのではなく
周りが積極的に救うべきだということについて
話しているのに
「まあまあ」って、なんですか。
(2度目)
「まあまあ」はたぶん、怒りや悲しみを感じている人に対しての慰めとして、逆効果だと思います。
だったら、何も言わない方がマシ。
あなたの話を聞くつもりは無い
人として尊重もしない
議論するつもりも無い
という意志表示にしか聞こえないので。
この無意味、どころか火に油を注ぐ可能性の高い慰め言葉をよく使っていた人たちを思い浮かべると、ああ…確かにそういう人だったなという記憶が蘇ってきます。
今、隣にいる人が苦しんでいるのに、聞く耳を持つ気はないし口を塞ぐつもりだよ、でも自分はほら、紳士的に対応しているでしょう?という風情を醸し出す人たち。
嫌な奴だったな。
若い女性カテゴリーで暮らしていると、人間ではなくて「かわいくて御しやすい子」扱いされることが数多くあります。
初対面なのにタメ口だったり
肩や頭をポンポンされたり
ペットみたいな扱いをされたり。
最近は歳をとったからか、発言に耳を傾けられる機会が増えてきた気がします。
ついにわたしも人間になったのかな、
と思います。