女って怖い、わけじゃないのよ
嫌いな人がいます。
…
というか、わたしには身の回りに「好きな人」というのがほとんどいません。
10人…いや、5人?いるかどうか。
だからわたしの感覚では、周囲の人々の少なくとも9割は、嫌いな人か、苦手な人か、何とも思っていない人。
日々、まぁまぁ不快です。
ただ、そんな数多の嫌いか苦手か興味ない人たちと、真っ向からぶつかり合うとか、いがみ合うとか、そういうことは致しません。
言い争いとか喧嘩とか睨み合いは
すればするほどHPが減りますからね。
人というのは「あなたとは距離を置きたいの」というこちらの気持ちを薄々感じ取るもの。
適切な間隔が空いていさえすれば基本的に大きな害は無いので、ただ「この人、嫌いだなぁ」「家族だったらしんどいなぁ」とか思いながら、淡々と過ごすようにしています。
外から見れば、わたしがその人を嫌いなことは、分からないと思います。
行き会えば世間話もするし、笑ったり冗談を言い合ったりも、しますから。
でも、わたしとしては自分の気持ちに嘘をついているわけでもないのです。
例えば…
この人は、上にはいい顔をして、下には異様に厳しくて、わたしはそういうやり口を本当に胸糞悪いものだなあと忌々しく思っているけれど、今現在、わたしと何でもないようなことを話している、割とフラットに見えるこの人のことは、さほど嫌いだと思わない、というかちょっと面白いと思ったとき、わたしは笑うのです。
我慢もしないし、おべっかも使いません。
お世辞も言わないし、無理に表情を作ったりもしません。
ただ、そんな風に穏やかに談笑していた人の話が、その人の部下の悪口に移行したら(つまり不快に思ったら)わたしはその場からすっと離れますし、もしどう思うか聞かれたら「部下の教育は上司であるあなたの仕事だと思うし、そう思いながら聞くのは不快なので是非やめて欲しいです。」と答えます。
聞かれない限りは答えないだけ。
余計な火種を起こしてもいいことはないし。
ただ嫌いなだけで、個人的な恨みを抱えているわけでもないし。
嫌いな人によく笑えるよね、女って怖いわーなどと言われることもありますが、わたしの中ではきちんと筋が通っているのです。
逆に「嫌いな一面がある」というだけで、今正にこちらを攻撃しているわけでもない人に、いつ何時でも不機嫌な態度で接することが出来るなんて、みんな反射神経がいいんだなぁ、すごいなと思っています。