クリスマスが好き、と言えるようになった
若い頃から本当は、クリスマスが好きでした。
何か特別な思い出があるわけでも、思い入れがあるわけでもなく。
ただ、クリスマスの季節が近づいてきて、イルミネーションが点灯し始めたり、クリスマスソングが流れてきたりすると、とても、何というか、どうしようもなく心躍るのです。
でも何故か「クリスマスが好き」ということを、この間までは恥ずかしくてあまり、口に出せませんでした。
だから、クリスマスなんて別に興味ないよ
クリスチャンでもないし
欧米の習慣でしょ?
お正月の方が厳かで
背筋がピンとする感じがして好きだな
とか言ってました。
でも、おばさんになった今なら本音が言える。
わたしは
クリスマスが
好きだ!
クリスマスって、自由度が高いと思うのです。
家族で過ごしてもいい。
恋人と過ごしてもいい。
友だちと過ごしてもいい。
推しと過ごしてもいい。
いつもよりちょっとお洒落して
いつもよりちょっと美味しいもの食べて
いつもよりちょっと特別な気分になって。
お正月はどうしても、家族と過ごすものという感じがするし、普段あまり交流のない親戚と顔を合わせたりすると、ちょっと気まずい。
しきたりとか手順とか間違えたら怒られそうだし、なんか罰当たりそうだし。
クリスマスは、血縁の有無とか関係性とか度外視して、ただ、そのときにいちばん好きだと思う人と過ごせばいい、という大らかな感じがして、あたたかい気持ちになるのです。
街に出て、恋人たちがワイワイしているのを見るのも好きです。
リア充爆発しろ、とは思わない。
幸せな(感じのする)人たちを見ることは、うれしい。
みんな、みんな、幸せになれよ!と思うのです。
…
そうか。
こういうことを言って「いい人アピールかよ」と思われるのが怖かったのかもしれません。
いい人っぽいこと
優等生っぽいこと
そういうことを、本当に心から思ったとしても、それを口に出すと笑われたり、茶化されたり、揶揄われたりする。
きっとそうなる、誰かにそう思われる、それが嫌で言えなかったのかもしれません。
おばさんになって本音が言えるようになったのは、もしそうやって人から笑われても
うん、だから何?
わたしはそう思うけど、なんか変?
と言い返せる強さを身に付けたから。
変でも、おかしくても、それがわたしだ。
と思えるようになったから。
何をしても不安で
人目が気になって
自分より人を優先して
そういう時期をなんか嫌だな、苦しいなと思いながら過ごしてふと気付いたら、いつの間にか強くなってた。
大人って、いいもんです。