ちょうどいいお土産
先日、取引先の方からお土産をいただいたのです。
一目見て、あ、これ今めっちゃ話題のやつや…!となる品物でした。
皆で美味しくいただいたはいいけど、これは改めてお礼のメールか手紙を送らないといけないやつでは?
雨の中、推定1時間並んで入手したに違いないやつだもの…と、部内がザワザワしました。
結局、営業担当者が代表して、かしこまり過ぎず、カジュアル過ぎない文章でお礼メールを送るという結論に至り、白羽の矢が立った担当は文面に苦悩していました。おいたわしや。
昨今は「すべての手土産をお断りしています」という企業も増えてきて、中元歳暮のお礼状担当を仰せつかっているわたしとしては楽になってラッキーだなと思っています。
ただ、遠方からいらしたお客様からのお土産にちょっと上がる、というのも嘘偽りのない気持ちでして。
貰ったら嬉しい、でもそこまで恐縮することの無い「ちょうどいいお土産」って何だろう、と思いを馳せました。
まず浮かぶのは仙台の「萩の月」。
間違いなく美味しい。でも高い。
仙台に行ってお土産コーナーを覗くと百発百中で置いてありますが、自分の為にちょっと買おうかしらという気持ちがスッと消えるくらいお値段が張ります。
あれは、個包装、それも一つずつ箱に入っていることに起因するような気がしないでもありません。
福島の「薄皮まんじゅう」は、手放しですごく美味しい。値段もお手頃。
包装も程よい。内袋というか、ビニールを剥がしながら手に持って食べられる。
最高。大好き。
でも福島からお客様がいらっしゃることはあまり無い。企業、少ないのかしら。それともたまたま弊社で取引があまり無いだけでしょうか。
そう考えると博多の「通りもん」はよくいただくし、貰うと確実に上がる。
九州方面からいらっしゃる方々は「とりあえずビール」並に通りもんを持ってきてくださいます。
他部署にお裾分けすると、どこかしらから「わっやった!通りもんだ!」という歓声が上がり 、部署に1人か2人は必ず通りもんのファンを発見することができます。
甘いもの選手権では「通りもん」が優勝かもしれません。(わたし調べ)
また、しょっぱい系で言うと名古屋の「ゆかり」もよろし。
いただくと部署内がエビ!!という香りでむせ返るほどエビ感がすごいお煎餅で、このフロアに漂うエアロゾル、甲殻類アレルギーの人は果たして大丈夫なのかしらと心配になるレベルです。
それなのに30枚とか入っていても思ったより値が張らないというのも程よい気安さです。
しょっぱいもの選手権では「ゆかり」に軍配を上げたい。が、「めんべい」(博多)も捨てがたし。(わたし調べ)
博多強い。
お土産を買うときってどうしても
「こんなの初めて食べた」
「おしゃれ」
「さぞお高かったんでしょう」
などと思われたい欲求にかられますが、結局は定番が間違いなく、相手方に負担も掛けずに「ちょうどいい」のかもしれません。