【ユーザー同士のミニ情報共有会レポート#02】関東大震災から100年・地震対策のいまとこれから
こんにちは、デジサス編集部の藤田です。
この記事では、ミニ情報共有会第2回目の内容をレポートします!
2023年7月3日(月)に第2回目の「ミニ情報共有会」を開催しました。
ミニ情報共有会とは
ミニ情報共有会では、危機管理に関するテーマを決めて参加企業様同士で情報共有やディスカッションを実施いただいています。
興味があるテーマの回だけ参加いただくことが可能で、1回の開催あたり2時間程度、月1回程度のペースで開催しています。
第1回ミニ情報共有会のテーマは「コロナ禍以降の企業の危機管理対応はどう変化していくか?」でした。
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ミニ情報共有会を開催した背景として、昨年度から「危機管理ユーザー情報共有会」を開催してきました。災害時の危機管理はどの企業様でも共通の課題のため、企業の垣根を越えて情報を共有することは効果的であり、その機会を設けて欲しいという要望が多くあったため、昨年度から実施してきました。
↓ 情報共有会の詳細はこちら
2023年度から、情報共有会と並行してミニ情報共有会を開催する運びとなりました。
今回のミニ情報共有会のテーマ
今回開催しました第2回ミニ情報共有会のテーマは、
「関東大震災から100年・地震対策のいまとこれから」です。
当日の内容は以下の通りです。
東京大学大学院情報学環/生産技術研究所 災害対策トレーニングセンター副センター長 沼田宗純様からご講演いただき、その後サッポロビール株式会社様、本田技研工業株式会社様を交えて危機管理対応についてのパネルディスカッションを実施しました。
ご講演内容:関東大震災から100年・地震対策のいまとこれから
関東大震災は、1923年(大正12年)9月1日に発生しました。
今年2023年9月1日で、関東大震災から100年となります。
今回のイベントでは、最初に東京大学大学院情報学環/生産技術研究所 災害対策トレーニングセンター副センター長の沼田宗純様から「関東大震災から100年・地震対策のいまとこれから」というテーマでご講演いただきました。
講演では、関東大震災以前の災害から振り返り、日本がどのような災害対応をしてきたのか、関東大震災当時の課題、災害時にトップがなすべきこと、海外と比べた日本の災害対応等についてお話いただきました。
■講演内容(一部抜粋)
・明治から現代における日本政府の災害対応
突然の災害に見舞われた国民に対して、歴代政府はどのように対応してい
たのか。災害対応業務を「被災者支援」という視点から捉えて解説いただ
きました。
・なぜ、過去の課題は繰り返されるのか?
災害教訓の継承に関する専門調査会報告書の内容をもとに、関東大震災
の応急対応における教訓を解説いただきました。
・民間企業の被災と復興
関東大震災では、首都圏における多くの民間企業が被災しました。
被災企業1社を例に、被災状況並びに復興過程や、現代の会社にも通じる
事業復興5つの要因について解説いただきました。
・災害時にトップがなすべきこと
次の3つの観点で災害時にトップがなすべきことを紹介いただきました。
Ⅰ:平時の備え
Ⅱ:直面する危機への対応
Ⅲ:救援・復旧・復興への対応とは?
また、自然災害や危機事態における初動対応に関し、自治体の視点で知っ
ておくべき重要事項について解説いただきました。
・日本と海外の災害対応の違いとは?
イタリア中部地震を例に、イタリアの災害対応の様子、日本との対応の違
いについて解説いただきました。
4名によるパネルディスカッション
沼田先生ご講演の後は、登壇者4名によるパネルディスカッションを実施しました。
パネルディスカッションでは、3つのテーマについて4名の方からそれぞれお話いただきました。
懇親会
パネルディスカッションの後は、懇親会を開催しました。
参加者同士で情報交換しておられ、懇親会も盛り上がっていました。
業種業態を超えて危機管理担当者同士で交流する良いきっかけになっていれば幸いです。
参加者の声
ご参加いただいた皆さまにアンケートに回答いただきました。
アンケート回答者のうち8割の方が、このミニ情報共有会を他社や社内に「おすすめしたい」と回答いただきました。理由としては以下の通りです。
最後に
今後も危機管理に関する様々なテーマで、定期的にミニ情報共有会を開催していきます。次回は、8月4日(金)に「災害時の事業継続に生成系AI(chatGPT等)を活用するには?」というテーマで開催予定です。興味ある方は是非お気軽にご参加ください。
↓ミニ情報共有会に関するお問い合わせはこちら
インフォコムでは、このような共有会を通して皆様と一緒に危機管理に関する考えやアイデアを共有することで「危機対応」のあり方を進化させ続け、危機に強い企業を作り、社会に貢献していきます。