志望校の変更を迷っている人へ
こんにちは。私は個別指導塾で塾講師のバイトを数年続けていました。
中学受験、高校受験、大学受験にむけての勉強法の指導を行ったことがあり、指導可能科目は理系科目です。
8月ももう暮れです。
この時期には、夏期講習でのがんばりが模試やら普段の勉強で可視化されてきてうっすら学力の天井が見え始め、志望校を変更するかどうかの焦りに苛まれる人が一定数いるかと思います。
私が塾講師をしていた頃は、冬でも成績が伸びると言い続けていました。
確かに、冬でも成績が伸びるというのは完全には否定できないですが、夏期講習と比べると成長の度合いがどうしても弱まってしまうケースが多いです。
何が言いたいかと言うと、そのうっすらと見える学力の天井は感覚的に正しい場合が多いということです。
共通テストのように、問題にパターンを研究したり、時間配分を考慮するこ
とで点数が上がりやすい試験もあり、やれることはまだあるはずと思うかもしれません。
ただ、その方法による点数向上と、単純な学力とは直接的な関係はありません。
過去問題を研究したからといって、その問題を解けるだけの学力が無ければ根本的な解決とはなりません。
このように、学力の停滞期には立ち止まって他の方法も試してみることもありますが結論として自分の学力不足が原因だとする成績不振の堂々巡りが行われることでしょう。
そうした堂々巡りが行われているときに、頭によぎるものの一つとして志望校の変更があるかと思います。
志望校はできれば変更したくないというのは、受験生の意志の範囲内の問題である場合がほとんどなので言及しかねるのですが、私個人の意見としては学力不足の堂々巡りに陥ってしまっているなら、志望校の変更を検討した方が良いと思います。
堂々巡りの最中では、成績が伸びにくい状態であることが多いです。
課題の難問が、いつまでたっても解ける気配がしないというのは、おそらく学力が無いからという漠然とした理由が原因ではなく、そのような難易度の問題群を演習してこなかったか、演習したが記憶として活用できていないということになります。
今現在そのような状態にある人がこれから志望校の入試をパスするには、そのような過程を今から経る必要があります。
時間的な制約もある中、これを達成するのはかなり難しいものがあり、またこの課題自体が先ほど述べた学力の天井として感じることになります。
以上模試の偏差値だけを見ると、志望校選びはこのような考え方になります。
もちろん、その学校に行きたい理由は自分で尊重するべきものであり誰にも否定されるものでもありません。自信を持って勉強を続けていれば吉兆もあるかもしれませんね。
また、堂々巡りを脱出する方法なのですが、どんな小さな間違いでもなぜ起きたか原因を解明しその原因を一つずつ潰していくことが重要であると考えます。
できるだけ間違えた箇所は残しておいて何回も見直しましょう。さようなら。
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