人生で初めてメタルギアソリッドをプレイした話 part2
大佐「雷電、そんな所で……そんな物を持って……。」
ローズ「ホントに信じられない! 何考えてるの!? 任務中でしょ!!」
大佐「度し難いな……。」
初代メタルギアソリッドを遊んで、当然、2作目も手を出さないわけないでしょうという気持ちでサンズオブリバティにも手を出しました。1作目のレビューもぜひ。
今作はトイレゲーでありエロ本ゲーです。
いや、メタ発言ゲーと言えばいいのか、大佐発狂ゲーと言うべきか、うーん…、まぁでもステルスアクションであること、潜入することには変わらない。
新しいシステムとして、主観モードというシステムが搭載さえた。これがあることでより細かくターゲットを狙って撃つことができるが、不器用なワタクシにはそこそこ苦労したシステムだった…。
その影響もあってかヴァンプ戦は再戦を何度もしました(10回近くはやり直したかもしれないが、2、3回ぐらいは避ける時に真ん中の水流に落ちましたw)。途中、もしくはそのボス戦だけでも難易度を下げられないのは、個人的にはきつかったかなぁ。これを言ってしまったら、何十年もゲームで遊んでいるゲーマーさんたちから「甘えるな!」って言われるかもしれないが、本当に下手くそですみませんw
けど、ステルスしながら敵兵士を麻酔銃で一発で眠らせた時は気持ちよかったので、いいシステムでもだった。
そして、今作も操作する主人公はソリッド・スネーク
ではなく、
雷電
という新キャラクターだ。(一応スネークもタンカー編で操作できる)
彼についてはプレイする前から一応知っていた。
中学生ぐらいだったかな?PlayStation All-Starsという、ソニー版スマッシュブラザーズでプレイアブルキャラになっており、それを遊んだことをきっかけに知った。
「へぇー、このキャラ、スネークと同じ作品に出てるのか……」
と思っていたものだ。
個人的にそのゲームはそこそこ面白かったので、興味があるゲーマーさんは遊んでみたらいかがでしょうか(あれ、この記事はメタルギアソリッド2のレビューだよな?)
終えた後に知ったのだが、このキャラは不人気らしい(少なくとも発売当初は)。
プレイヤーの動き次第では奇行に走ったり、破廉恥な言動をするのは確かだが、イケメンで正義感強くて面白くていいキャラクターだと思うけどなーって思うのだが、やっぱりみんな、主人公はスネークがいいってことなのかな(なんだったら、次回のスマブラで参戦してきてもいいんじゃないかと思ってもいるのだが…)。
大佐「雷電、今の状態ではエルード、投げ、首絞め等は使えないぞ」
雷電「なぜ?」
大佐「なぜって……そのざまでそんなことをしたらいろいろと問題があるだろう。」
ローズ「もう……わかるでしょ、ジャック? いやね。」
雷電「……?」
さて、ここらでネタバレを含めてしまうストーリーについて言及しようか。プレイしたことのない人はここで読むのをやめて、せめて船橋市と青山二丁目まで潜入しましょう。
まずはワタクシが好きな場面を話そう。やはり終始お笑いだったのが、雷電が拷問された後、裸のまま股間を隠して船橋市と青山二丁目に潜入して、大佐が発狂し始めるところだな。
「雷電、今すぐにゲーム機の電源を切るんだ!」
「私の我慢にも限度がある。もう君には任せておけん。私が出撃する! 君はもう帰れ!!」
「実は言うべきか言うまいか迷っていた事があってな…。 やはり言っておこうと思う。 先週の土曜日の朝…… ローズ君の部屋から男が出てくるのを見たんだ……。何というか、その……とても親密な感じだった。すまない。任務中にこんなことを……。」
「川西能勢口、絹延橋、滝山、鶯の森、鼓滝、多田、平野、一の鳥居、畦野、山下、笹部、光風台、ときわ台、妙見口。」
「巻き舌宇宙で有名な紫ミミズの剥製はハラキリ岩の上で音叉が生まばたきするといいらしいぞ。要ハサミだ。61!」
「私は前世でアメリカシロヒトリだったんだ。あの頃は楽しかった……。君の前世は何だ?」
「君は敵を倒すのが随分好きなようだな。何か欲求不満なことでもあるのか?」
「らりるれろ!らりるれろ!らりるれろ!」
「ただ今、留守にしております。御用の方はピーという発信音のあとにメッセージをどうぞ。ピー」
「そういえばこの前、グパヤマに会ったぞ。シポムニギでな。君によろしくと言っていた。」
「むしゃむしゃ……。ん?雷電か?今、食事中だ。あとにしてくれ……むしゃむしゃ。」
「やれやれ。女子便所でおかしなことをしていた奴がここまで辿り着くとは。世も末だ……。」
こんな感じでやりたい放題である。
そして、ついに出会ってしまった。大佐の「らりるれろ!」に。ということは、スマブラで無線していたあの大佐は……。
スネークと共闘して天狗兵たちと戦っている時、「FISSION MAILED」(他にも「EMIT」、「CONTINENT」)というダミーの英文が書かれたゲームオーバー画面が出てきた時は笑ってしまった。ゲームオーバー画面になりながら戦えるとかこのゲーム以外で体験できないだろうなと思ってしまった(探せばあるのかな)。
とにかく、アーセナルの中では、コジプロの遊び心があからさまに見えすぎていて笑うしかなかった(面白すぎてこれ以上進みたくないなと思ったのはここだけの話)。
「茶番はおかしいものだろう?」
というわけでおかしい茶番はここまでにして、ここらで真面目にストーリーについて語ると、前作と酷似している場面があまりにも多すぎた。プレイしていたときはわかってはいたものの、あまり深く考えていなかったけど、改めて聞かされた時は「あー、確かに」って思った。
それにしても、オタコン…。お前は深い悲しみを背負い過ぎだ…。しかも、エマの母に迫られて肉体関係を持っていたという悲しい過去を持っていたのは、衝撃だったし、本当にオタコンは背負うものが多すぎるよ…。あんまりゲームのキャラに対して、「幸せになってほしい」って思わないものだが、オタコンは前作のこともあって、そう思うようになってしまった。まさか、また悲しい運命を目の当たりにするとは思わなかったからな…。しかも、「エマ」って本名をギリギリ彼女の耳に届くことができないまま、目の前で息絶えてしまったからな…。こんな悲しい展開と演出を作り出した小島監督率いるコジマプロダクションの方々は天才です。
ちなみに雷電とソリダスが急によくわからないところに降ってきたのは、すごく疑問だったのだが、9.11の影響でカットされたシーンだったことをプレイし終わった後に知ったのだった。
そして、やはり触れないわけにもいかないのが、AIの大佐が説教してくるシーンだろう。
実はこのシーン、小学生の時にたまたまYouTubeで見たことがあったが、当然何言ってるかわからなかったし、「なぜ大佐はよくわからないけど敵みたいなことを言ってるんだ?」みたいなことを思っていた記憶だったはず(多分
このゲームをプレイしたプレイヤーたちに、このシーンをどう思ったか、結構気になるところだけど、それよりもAIによる煽りのイラつき度の方が勝るかな(そういえばツイッターでもあのシーンは現代を表しているようで話題になっていたらしい?)。
ちなみにワタクシがあのシーンをずっと見ていて率直に思ったのが、言っていることは、まぁその通りだとは思うし、人が生きていく上で、人類の進歩という点では、それぞれのコミュニティで都合のいい真実に踊らされながらも生きているのは、確かに問題となるかもしれない。
けど、結局のところ、AIが選別した情報でしか得られないとなると、それぞれのコミュニティというやつが無理やり一つになっただけで、都合のいい真実の中で踊らされながら生きることに何も変わらないと思うんですよね。
要するに、
ハイテクな共産社会になるだけ
なんですよね(某隣国のような)。
それもそれで、人の弱さをさらに助長するだけな気がするんですよね。けど、それが建前で、本音は「つべこべ言わずに俺ら(愛国者達)の言うことを聞いてろ」って言うやつじゃないのかな。
まぁ、どっちにしろ、ワタクシからしたら、溢れ出ている糞の山を自ら選択しないといけないなら、それが本当に糞なのか、むしろ高級品ではないのかといったように、見極めるための審美眼を磨くことも兼ねて、自分で見極めて、雷電が言った通り、自分の意思で決めて、生きていきたいですね。
けど、それを言ってしまえば、
「それは、君自身の言葉なのか?」
「自分なんてものがあるの!?」
と大佐とローズに言い返され、小馬鹿にしながら「自分」に関する正論パンチをつらつらと繰り出してくると思いますが、
「愛国者達にとって都合のいい情報しか口に出せないお前らに『自分』を語られても…」
と、思っておきます。だって、相手は人間じゃないんですから(まぁ、相手が人間だったとしても、「それはお前もだろwww」って話ですけどねw)
「いいか 言葉を信じるな 言葉の持つ意味を信じるんだ」
byスネーク
人それぞれが「こういうことか」と汲み取った「言葉の持つ意味」、それこそがあなたらしさ、いわゆる「自分」を表しているものだと、ワタクシは思います。
ちなみにですが、前作のメタルギアソリッドも今作も次回作のスネークイーターもswitch版のメタルギアソリッドマスターズコレクションVol.1で遊びました。ということは、Vol.2が出ると思っているので、4作目以降はまだ遊んでないです。しかし未だに4単体でも遊ぶべきか、Vol.2が出るのを待つべきか、迷っています。だって、スタッフロール後のスネークとオタコンの会話があまりにも気になりますから…。
part3に続いて、スネークイーターも書きます。
「しかし、随分長い間ゲームしてるな。他にすることはないのか? まったく……。」
全プレイヤーがこう思っただろう。