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認知症とスピリチュアル③

父が、リハビリ病院へ転院してから、もうすぐ5ヶ月が経とうとしている。
リハビリ病院は入院期間が決められているため、次の施設を探す必要があった。

入院中に、父の状態がどんどん変化するため、施設選びや家族の気持ちの変化も常にある。

さまざまな難病の疑いが見つかり、想像もしていなかったような方向へと向かう。
さらに、認知症という観点からか、リハビリ病院なのにもかかわらず、リハビリを制限されてしまう時期が1ヶ月くらいあった。

また、薬の影響もあり、体力的にも、肉体的にも、もちろん認知能力もかなり衰えた。



家族としては、とても悲しい気持ちがある一方、いろいろな思いがある。

「きちんとリハビリしていれば、肉体的に健康だったはずなのに・・・。」
と思う一方で、
「自由に歩き回れるようになると、別の心配が出ていたかもしれない。」
という思いだ。

もともと野球やランニングを欠かさない、スポーツマンの父だ。
じっとしているのはストレスも溜まるだろう。

そう見えていた時期もあった。

しかし、最近は、ゆっくりすることに慣れてきたように思う。
たまに体を動かす程度で十分なのかもしれない。

終活に向けて、ゆっくり肉体が衰えていっている。
つまり自然なサイクルの中にいるように見える。



そんな変化の中でもギフトはたくさんあるものだ。

まず、入院期間が1ヶ月延びたことだ。
新しい疾患の疑いという理由からではあるが、ある意味、病院側の配慮を感じる。

薬を減らしていく段階で、症状が変化していくタイミングでもある。
少し落ち着いた、ちょうど良い状態で施設に引き継いてほしいものだ。




こうした変化のプロセスの中で、母と姉という家族間での話し合いや、日々のやり取りが頻繁になった。


助け合い、尊重し合う心はどんどん広がりを続けている。

これは、父が望んでることであり、導いていることであることは、間違いないだろう。


そう思うと「父は偉大な人だ」そう感じずにはいられない。




最後までお読みいただき、ありがとうございました。
無限の愛をこめて♡

#創作大賞2024 #オールカテゴリ部門 #エッセイ部門


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