本好きの下剋上 女神の化身X 感想
プロローグ
ディートリンデ視点で離宮での生活が描かれてますね。
領地との連絡が途絶えたのに危機感が全くなくて草。
本編
WEB版と変わらないので割愛
エピローグ
アウブ・ダンケルフェルガーの第一夫人視点で戦いの後始末が描かれてますね。
寮に陣取って回復薬の供給、食事の用意、癒やしの魔術の行使、騎士の交代要員の待機など後方支援全般を担っていたそうです。
ダンケルフェルガーの騎士が強いのも納得ですね。後ろは女性陣に任せて、自分たちは前だけ向いてればいいわけですから。
レスティラウト様は戦いの間ずっとダンケルフェルガーの礎の間に籠もらされてたみたいです。
めっちゃ暇だったろうなあ。この状況でどこの誰がダンケルフェルガーの礎奪おうなんて考えるんだよ。
まあでも誰かは必ず留守を守らないといけないしね。
ハンネローレ様が本物のディッターに参加して恥を雪げたこと、夫人はすごく喜んでいますね。
エピローグは夫人と戦いから戻ってきたアウブとの会話が大半です。
夫人「国境門が光ったクラッセンブルクから問い合わせがあった」
アウブ「無視無視無視。全部無視で」
アウブ「フェルディナンドとは絶対に戦いたくない」
夫人「意外ですね。強敵と戦うの好きなのに」
アウブ「一騎打ちとかならいいけど、命のかかったディッターじゃなあ。頭脳戦じゃ絶対勝てないし」
アウブ「エーレンフェストの寮で今後の話し合いが持たれることになった」
夫人「なんでエーレンフェスト?あいつら今回なんもしてなくない?」
アウブ「ローゼマイン様の後方支援を担当してたみたい」
夫人「ホントかなあ…」
アウブ「実際エーレンフェストいなかったらやばかった」
夫人「確かにそうだけど、うーん…」
アウブ「フェルディナンドもグルトリスハイト持ってそう」
夫人「え、やば。ツェントなれるじゃん」
アウブ「絶対ならないと思う」
夫人「あなたがツェントになるって話はどうなったの?」
アウブ「ヒルデブラントが犯罪者になったからご破産になった」
夫人「!?」
アウブ「周囲のやつらが悪い。教育方針が駄目だった」
夫人「兄貴たちよりよっぽど優秀になれたろうに…」
描き下ろし① イマヌエル
イマヌエル視点でのラオブルートとのやりとり、ヒルデブラント達のシュタープ取得が描かれてますね。
業務の引き継ぎが上手くいってないみたいで、殺された前神殿長の側近を周囲にそのままおいてるようです。
そいつらからめっちゃ疑われるみたいでギスギスしてます。
実際犯人一味の一人だから仕方ないね。
挿絵のヒルデブンラントの嬉しそうな顔が悲しい。
ローゼマインの言う事ちゃんと聞いてればなあ…
ラオブルートと協力する見返りにローゼマインを貰えることになってたようですけど、ラオブルートがそんな約束守るかなあ…
描き下ろし② アナスタージウス
王宮で寝てたら襲撃の連絡を受けたアナスタージウス。
そこから講堂での戦いまでが描かれてますね。
エグランティーヌ様はこの手のことにトラウマがあるみたいでとんでもなくうろたえてますね。
アナスタージウスの参戦で講堂の戦いが楽になったみたいなことを本編で言ってましたけど、そんな感じは全然しませんね。
ローゼマインが突入するきっかけになった、ラオブルートが使った魔術具はマジでやばいやつで、フェルディナンド狙いだったのに余波でアナスタージウスも死にそうになってる。
ぐるぐるヴァッシェンの様子も喰らった側からの視点で描かれてます。
天井付近から落とされたやつもいるみたいだけど、マジで大丈夫だろうか…
ローゼマイン達が転移したあと、アナスタージウスも祭壇に登ろうとして透明な壁に阻まれます。
二人は簡単に登れたのに…アナスタージウスは王族としてのプライドをずたずたにされます。
描き下ろし③ マグダレーナ
マグダレーナ視点で王宮襲撃の知らせを受けてから、ラオブルートを倒すとこまでが描かれてます。
読んで思ったけど、やっぱこの人王族の中で一番有能ですね。
息子が無能なのは、父親の血を濃く引き継いじゃったんだな。
この人、トラオクヴァール様が売国オルドナンツ作ったとき、隣にいたんですね。訂正するように叫んでます。
ラオブルートは兄妹の連携プレイで倒しました。互いに対する絶対の信頼が戦いの中にありました。
てかラオブルート強すぎ。アウブ・ダンケルフェルガーだけじゃ厳しかっただろうな。
書籍読むまで勘違いしてたけど、ラオブルートって生け捕りにしてたんですね。殺したんだと思ってた。
描き下ろし④ ジェルヴァージオ
ジェルヴァージオ視点でグルトリスハイトの入手から、それを失うまでが描かれてます。
本編で描かれなかったメスティオノーラ様とのやりとりが見れてよかった。
メスティオノーラ様、マインに対する気遣いみたいなのが全く無くてビビる。
あと、ふわふわ浮いてエアヴァルミーン様の肩に座りだすのなんなの。
女神「読書より大事なものの記憶は無くなってるはず」
ジェル(えっ、それってほとんどの記憶を失ったんじゃ…)
↑マインの本に対する執着を知らない
ツェントレースを提案したのはフェルディナンド様だったんですね。
↓の約束をさせたのはデカい。
フェル「神々はジェルヴァージオを贔屓しすぎ。レースで助力するのは禁止にしよう」
女神「仕方ないですねえ。今回だけですよ」
コピーシテペッタンに度肝を抜かれて慌てて検索しだすのには笑った。
でもコピーシテペッタンはローゼマインが生み出した魔法なのでグルトリスハイトに載ってないんですよね。
そうこうしてるうちにフェルディナンドの奇襲が炸裂します。
ジェル「撃たれた。エアヴァルミーン様助けて」
エア「それはしない約束じゃん。ほら頑張れ」
ジェル(さっきまで優しかったのに…神々ってひょっとしてやばい?)
シュタープを失い、ジェルヴァージオが愛する妻や子、孫を思いながら絶望するのはかなり哀れ。
間違いなく向こうに残された家族には悲惨な末路が待ってますよね。
でもこの人がツェントになってたらユルゲンシュミットの多くの人々がそうなってたと考えると、うーん…
次巻の描き下ろしではツェント夫婦vsジェルヴァージオが見れるのかな。
描き下ろし⑤ フェルディナンド
魔王の暗躍のフェルディナンド視点ですね。
祭壇での戦いから、ジェルヴァージオのメダルを破棄するまで。
ジェルヴァージオってフェルディナンドが勝ち目がないと感じるレベルで強いんですね。あんまりそんな印象なかった。
手足を撃ち抜いて魔法陣を消す場面は、相当に緊張してたみたいです。
この一撃に国家の存亡がかかってますからね。
相手がコピペ見せつけられて焦っていたおかげであっさり成功しました。
殺すつもりはありません、という建前のためにあげた回復薬は肉体を癒やすけど魔力を消費させるえげつないもの。
もちろんジェルヴァージオは使いませんでした。
イマヌエルは前神殿長の側近をそのまま使っていたことが破滅に繋がりましたね。側近の一人が閉じこもってたイマヌエルを差し出しました。
ローゼマインによからぬことをしようとしていたことを白状させられ、ハルトムートに壮絶な拷問をされます。
最後はアナスタージウスがメダルを破棄するのを見届けて、勝利を宣言しました。
挿絵付きです。フェルディナンド様、すごい表情してます。
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