君がいなくなって聴けない音楽が増えた
見たくないものが増えた
綺麗なものを見ると
君が教えてくれた音楽を聴くと
なにもかもがわからなくなる
一番欲しかったのに
君は手に入りそうで、入らなかった
たぶん、手に入らなかったからこそ今でもこんなに好きなんだと思う、
私たちには両思いの時期があって
それがどれくらいだったのかは分からないけれど
君に最後会ったとき、ずっと好きだったことを伝えたら君も私のことが好きだったと言ってくれた
もしかしたらそれはとても短い間だったのかもしれないけど、わたしは君がわたしのことを好きだったという事実にずっと狂わされていて、きみが一度抱いてくれた好意にずっと執着している
君は私が見たことのないもので
光だった
よわくて
きれいで
繊細で
でも力強くて
反逆心が原動力みたいな人だった
君は真っ直ぐなのに、同時にとても捻くれていて
だからわたしは怖くて逃げてしまった。
なにもかもが嫌いな君のもうひとつの嫌いなものになってしまうことが怖った。
1番大好きなきみに嫌われてしまったらわたしはもう自分の存在価値がわからなくなると思った
近づきすぎたら壊れると思った。対等に向き合う覚悟ができていなかった、弱かった
そのことは今でも後悔している
君が言うには、きみはわたしの受験が終わるのを待ってくれていたらしい
でもわたしはそうとは知らず
諦めて君以外の人と付き合ってしまった
それがおわりのはじまりだった
ほんとにずっと、3年間誰よりも好きなのに
2年前に、君を置いて、ほかの人と付き合ってしまったせいで、わたしの好きはもう本当の重さで君に伝わることはない
うそみたいだよね
好きとか言っても
信じられないよね
伝わらなくても、いまでも、
きみがきみだけがだいすきだよ
苦しくて、ほかの恋愛がしたくて、
ずっと無理矢理好きな人をつくって
好きとか言って、好きと言われることで
誤魔化そうとするけど
ほかの人に好きと言うたび君のことが脳裏にちらついて苦しくなる
こんなに苦しいなら息絶えたほうが楽だと思うくらい、ほんとうに、君のいない生活は苦しいです
きみがわたしの人生から消える選択肢をとって
きみに一番近い、残ったものは音楽だった
わたしはきみのことを忘れなければいけないのに、たまにどうしてもきみの幻想に触れたくなる
きみに連絡をしても返信はこないので
わたしがきみを感じる唯一の方法はきみの好きな音楽に触れること
きみのことを考えるとわたしは本当に無気力になってしまって何もできないのでずっときみの存在に脳裏で蓋をしているけれど
たまにどうしても、動機は分からないんだけれど、気持ちを確かめたいのかな、
君が好きだった音楽を聴いてしまう
君が教えてくれたバンドのライブに行ってしまう
振られてから一年半が経って、もう流石にだいじょうぶかな、と毎回思うけど
ライブハウスできみの好きな音楽に包まれると
そこにいないはずのきみの実体が、空気の一部となってわたしを包む感覚に陥る
やっぱりまだ好きで
次の日なにもできなくて、激しく後悔をする
君の好きなものに触れてしまうといつも生きていられないと思うほどに苦しくなる
わたしだけずっと過去に生きていて
わたしがきみを感じるために聴いてる音楽も、もしかしたらきみはもう興味がないのかもしれない
でも、きみがわたしの人生にいてくれた期間の、瞬間の輝きを忘れたくなくて
1人だけ宝物みたいにずっとしまっている