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遠距離という試練

今、私は泣いている。

鼻水で両方の鼻の穴が塞がり、呼吸ができなくなるほど泣いている。

(汚くてすみません。)

理由は、海外へ単身赴任中の夫との、初めての遠距離生活に耐えられなくなったから。


遠距離生活がスタートして、今日で2週間が経った。

単身赴任前、私たち新婚夫婦は一緒に住んでいたわけではなく、いわゆる別居婚状態だった。

付き合っていたころも同棲をしていたわけでもなく、週末に2人で会う、という生活をしてきた私たち。

一緒に住んでいた夫婦やカップルが、仕事の関係で離れ離れになってしまう、という一般的な状況ではなく、

普段から週に1〜2日一緒に過ごす、というのが当たり前だった私たち。

そんな私たちだったら、赴任が始まってからも1ヶ月に1度会えるなら、まあなんとかなるでしょ!と楽観視していた。


しかし、全然なんとかならなかった。

無理。
しんどい。
寂しい。
毎晩泣いてる。
あと2〜3週間、耐えられない。
今すぐに飛んでいきたい。

気軽に会える距離ではなく、国外にいる、という状況が余計に辛くさせているのかもしれない。


そんな中、夫はほぼ毎晩電話をくれる。離れる前からそうだったが、

朝「今日はこういうことをするよ」
夜「今日はこういうことをしたよ」

というLINEを必ず送ってくれるし、電話もしてくれる。こちらが催促しているわけではないのに。


本当は、こんなにウダウダな面倒くさいパートナーになりたくなかった。

「思いやりのある優しい夫のおかげで、遠距離生活を乗り越えられた!」

と胸を張って思いたかったし、言いたかった。


けれど、今は優しい夫の支えを超えるほどの、寂しさと悲しさが押し寄せている。

ごめんね。

支えてくれてありがとう、なんだけど、乗り越えられなくてごめんね。


今日の電話の最後に、「依存しすぎてたからこんなに寂しいのかも。」と夫に伝えた。

すると夫は、「夫婦だから依存なんて考えはないよ。」とフォローしてくれた。

でも、ごめん、夫よ。

私は夫婦でも依存という考えはあると思ってる。


優しい夫に対する捻くれは、これだけではない。

気丈に振る舞って励ましてくれる夫の姿に、苛立ってしまうこともある。

(なんでそんなに明るくいれるの!私はこんなに寂しい気持ちでいっぱいなのに!寂しいのは私だけなんか!)

ちょっとこれは流石に捻くれすぎた、と思って口には出さなかった。


しかしこんなに捻くれるほど、寂しさで潰れそうになっている。

夫にこのしんどさをまるまる共有したいし、一緒に抱えてほしい。

だめだ、考えれば考えるほどめんどくさいパートナーになってしまっている。


早く会いたい。

はあああああぁぁぁぁあ。

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