怒りの魅力
突然だけれど、あなたは怒れる人ですか?
私は、怒っていることを少し時間を置いてからでないと整理できないし表せない人間だ。
道ゆく人のポイ捨て、通勤ラッシュでタックルしてくる人、店員さんにやたらと態度の悪い父親、公然とセクハラ発言する上司、約束事にルーズな友人。
毎日何気なく過ごしている中で、心がザワザワする瞬間はそれなりにあるのだけれど、
その感情を認知してから怒りとして表出するまでに私はものすごい時間を要する。
そしてものすごい時間をかけた頃には、
もう遅いだろうな〜という諦観とともに、怒り自体どうでも良くなってしまうなんてことがザラにある。
幼い頃から周囲に、穏やかで落ち着いている子ね〜と言われるたびに
『全然そんなことないんだけどな。』
と思ってきたし同時に、こんなざわざわした感情を他者にバレずに居れるって言うのは私の強みでもあるなと思ってきた。
感情的になりすぎないこと、自分の中である程度のことなら折り合いをつけれること、
22年間ずーっとそれなりに長所として受容してきたけれど、最近は少し変えたいと思っている。
色んな物事に、即座に淡々と怒れる友人がいる。
日常の些細な対人関係だけでなく、好きなアーティストの不祥事にも、政治にも、この国にも、会社にも。
『イライラしてばっかで、幸せそうに見えないって言われちゃうんだよね』
と語る友人は、私から見たら
【何が大切で何を考えているのか、自分の譲れないことや思いが何なのか】
を周囲にきちんと知らせることのできる子だ。
一見ネガティブに見える怒りの感情によって、
人が人間味を増す。
勿論、理不尽な怒りや極度にヒステリックなものは苦手だけれど。
怒りってネガティブなだけじゃないなって思ったよ。
大切なもの、自分の譲れないものがあるからこそ表せるんだもんね。
私も少し、勇気を出してみよう。
#自分らしさ #怒り#私の日常