推しのピンチなシーンが好き!?
推しの苦しんでる姿って、なんだかドキドキしませんか?
急に何!?って感じですよね。すみません(笑)。
私はつい最近、「ヨワラー」という言葉を知りました。
ヨワラーとは“推しの弱っている姿に興奮するといった性癖を持つ人のこと”だそうです。
私もあると思いますこの性癖。自分にも…!笑
もちろん、そりゃあね?推しにはいつも幸せでいて欲しいし いつも笑っていて欲しいものです。けれど、時にはあなたの苦しそうな表情も見てみたい…なんて思ってしまう自分がいるのです。これはとんでもない矛盾です、葛藤です。もはや自己嫌悪レベル。
私の推しが出てくるアニメはどちらかというと子供向けなので、例えば戦いで血を流したりだとか、あからさまに苦しんでるシーンや表情は滅多に出てきません。(悪者に対して)怒っている表情はちらほら見せてくれるんですが、推しはお目目が大きくてとっても可愛らしいお顔をしてますので、怒っていてもそんなに迫力がありません(笑)。
でも、とある話でこんなシーンが。
悪者が“痛みのパワー”なるものを手に入れ、まるで野球ボールのように推しに向かってそれを投げてくる!! 推し大ピンチ!! 痛みパワーは推しの身体にクリティカルヒットしてしまいます。しかも何発も。全身の痛みに貫かれた推しは苦痛のあまり叫び声を上げる…といったシーンがあります。この作品にしてはかなり珍しいシーンだと思います。
このシーンを初めて見た時、私は思わず「うわ〜!?」と声が出て、不覚にもドキドキしてしまいました。そんなこと思ってはいけないのに(笑)。でも 叫び声を上げた瞬間の、推しが今まで見せたことのない、あまりに苦しそうな表情のアップに、心臓を突然ぎゅっと鷲掴みされたような感覚でした。「かわいい」と「かわいそう」の共存って、もはや狂気なんですよね。うんうん。
それから月日は流れて、ある日のことです。
なんとなーく、某オークションサイトを眺めていたら、タイミングよく推しのグッズがポンッと出品されました。
私は その商品を見た時、驚きのあまりおかしな声を発してしまいました。
「え!!え!!?あのシーンのセル画じゃん!!!!」
なんとなんと、あの回で推しが叫び声を上げた、まさにその瞬間のシーンのセル画がオークションに出品されたのです。すごくないですか、ジャストに、ドンピシャに、そのシーンだったんですよ。びっくり。叫んでいる推しのアップ。一発であのシーンだって分かりました。あの時心臓を鷲掴みにされた感覚がよみがえったから…!!
ちなみに簡単に説明すると、セル画とは、デジタル化する前のアニメ制作で使われた透明シートの画材に描かれた絵のこと(推しのアニメはギリギリセル画世代です)。当時はアニメーターの方々が1枚1枚手作業で描かれていました。だからセル画は 他のグッズとは違う、ある意味特別なものです。だって作られたセル画はたくさんあれど、それぞれが世界にたった1枚だもの。それに、推しのセル画を所持するということは、推しの人生を作りあげたワンシーンを自分が持っているということにもなるんです。このセル画はヨワラーの私に導かれたんでしょうか。ほんとになんでよりによってこの瞬間?笑
ええと…はい。買ってしまいました。
セル画なんて、もちろん高かったけど…。(汗)
やっぱり 私はこのシーンが大好きなんだなと確信しました。(笑)
家に届いてついにご対面!傷つけないように布手袋をはめて開封した時、普段なら「か…可愛い〜〜!!♡」と言うところを今回は「か…かわいそ〜〜〜!!!♡←?」でした。
アニメで見たあの瞬間が今私の手に。いつものくりくりお目目は苦痛に開けていられずぎゅっと瞑られ、叫び声を上げて大きく開かれたお口…腕には大きなたんこぶができて、ほっぺたは虫歯でぷっくり膨らんでいます。あぁ、痛そう…。はぁ…。なんだか今すぐ助けてあげたいような、でももっと見ていたいような、なんだか心がそわそわするような、なんとも言えない気持ちになりました。
かわいそうだけどかわいい。
いや、かわいそうはかわいい、が正しいのかもしれないですね。
普段は推しの幸せを願いつつ、それでも心の奥底に確かに潜んでいる、ヨワラー。もう1人の私。
セル画は飾るとトレス線(主線)がハゲてしまうそうなので飾らず暗所に保存していますが、でもそれをたまに引っ張り出して何度も眺めては、もう1人の私が出てきてうっとりとしてしまうことでしょう。
こんな私がいることを、推しくんは知らなくていいからね(^_-)-☆