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子どもの自信を育む『ほめない育児』のススメ

子どもをほめることは、良い育児の一環だと思っていませんか?私もアドラー心理学に出会うまではそう思っていました。でも、実はアドラー心理学では、ほめることが必ずしも良い結果をもたらすわけではないと言われています。ほめない子育てがどのように子どもの自信を育て、親子のコミュニケーションを深めるのか、一緒に考えてみませんか?

アドラー心理学とは?
アドラー心理学は、オーストリアの心理学者アルフレッド・アドラーによって提唱された心理学の一派です。アドラーは「人は社会的な存在であり、他者との関係の中で成長する」という考え方を基に、自己肯定感や自信の重要性を強調しました。

ほめることのデメリット
ほめることが子どもに与える影響は、時に逆効果になることがあります。例えば、子どもが「ほめられるために行動する」ようになってしまうと、自己評価が他人の評価に依存するようになります。これにより、チャレンジ精神が失われ、失敗を恐れるようになるかもしれません。アドラー心理学では、子どもが自分自身を認める力を育てることが重要とされています。
また、「ほめる」という行為は、できる人ができない人のために行うものです。

私の幼少期
自分の幼少期を振り返ると、ほめられた記憶もあれば、怒られた記憶ももちろんあります。
例えば、徒競走で一位取ったときやテストで100点取ったときなどにほめられました。
でも大人になって「自分軸」を探しているときに、ふと気づきました。 私自身ほめられることが目的となり、それが「自分軸」ではなく「他人軸」になっていました。
このことに気づいてからは、自分の子どもには同じようになってほしくないと思い、「ほめる」ことを避けつつ、子どもの自尊心を高めるような育児をしようと決意したのです。

ほめない育児
ほめない育児を実践するためには、まず親自身が子どもにかける言葉を書くことが大切です。 「どう思いましたか?」と問うことで、子ども自身の考えや感情を引き出しましょう。このような言葉の工夫は、子どもに自立心に取り組み、自分で考える力を育てます。また、「自分でできるね」と伝えることで、子どもは自己肯定感を持つようになり、行動に自信を持てるようになります
さらに、子どもが失敗を恐れずに挑戦できる環境作りも重要です。「失敗は成長の一部」という考え方を共有し、「次はどうしたらいいと思う?」と挑むことで、問題解決力をそして、親が子どもの目線に立って、寄り添ったコミュニケーションを心がけることで、子どもの気持ちに共感し、「大変だったね」と声をかけることで、子どもは安心感を得て、自分の感情が受け入れられていると感じられるでしょうこのように、日々の関わりの中で、子どもが内面的な自信を育むサポートをしていくことが大切です。

我が家の例
娘は絵を描くことが好きです。上手にかけた絵をみると、「すごい」「上手」と言いたくなるのですが、表現のポイントを聞いていきます。例えば、「ここは何を表しているの?」「なんでここにこの色を使ったの?」。小学校で描いた絵が展覧会に展示され、賞状をいただいてきたとき、「みんなの前で賞状もらってどう感じた?」「絵を描いているときどういう気持ちで描いた?」と声をかけました。
本人は楽しく絵が描けて、さらにみんなに見てもらえて嬉しかったと話していました。家でも本人が上手に描けたと思う絵を壁に貼っています。見てもらいたいのでしょうね。

お手伝いしてほしいときは「●●やってもらえるとうれしいなあ」と話して、やってくれたら「助かった。ありがとう」と声をかけています。

2月に初めてのピアノの発表会があります。発表会に向けてほぼ毎日練習に励んでいるのですが、最初はうまく弾けません。練習して上手になっていくということを学んでいます。発表会がどうなるか親として心配な部分もありますが、大切なのは自分で決めたことをやり抜き楽しむこと。彼女の成長が楽しみです。

さいごに
ほめない育児は、アドラー心理学に基づいたアプローチ方法です。子どもの自信を育てるためには、かける言葉を変え、失敗を受け入れる環境を整え、同じ目線でコミュニケーションを取ることが大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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