CLEAN FOODはじまりの話~③CLEAN FOODの誕生~
こんにちは。
CLEAN FOODのリーダー原田です。
今日はCLEAN FOODのはじまりの話の第3弾になります。
第1弾、第2弾はコチラからどうぞ✎
第1弾では幼少期~大学生時代のこと、
第2弾ではLIFULLに入社してから新規事業をたちあげるまでのこと、
をお話させていただきました。
今回は、ついに最終回💡
現在のCLEAN FOODができた経緯をお伝えできればと思います。
事業起ち上げから1年半、そしてコロナ
「オフィスでの福利厚生サービスCleanSmoothie」をはじめて1年半、
導入してくださる企業も少しずつ増えてきました。
このようなちょっといびつなトマトが……
↓
こんな可愛いスムージーに‼
「捨てるはずだった野菜がこんなオシャレになるなんて!」と
驚いたり喜んだりしてくれる農家さんにも励まされました。
スムージーを通じて、導入先の社員のみなさんの健康に寄与できることもやりがいでした。
また、営業活動の中で
「農業の現状、知らなかったよ」
という都市部の方にも多く出会いました。
そういう方々に農家さんのことをもっともっと伝えていきながら、
「これからもっともっともっと事業を伸ばしていくぞ!」という矢先、
新型コロナウィルスの流行で、事業に急ブレーキがかかってしまったのでした。
コロナ禍でのチャレンジ、そしてCLEAN FOODへ
コロナの影響で在宅勤務が増えるにともなって、導入社数も減少。継続してくださっている企業でも、「出社する社員が少なくなったから」と、発注数を減らすケースが目立つようになりました。
当然、売り上げはガタ落ちです。
一方で農家さんからは
「飲食店向けに出すつもりだった野菜が行き場をなくした」
というSOSも…。
もともと、農業の課題解決ってスムージー以外もあるなということは思っていたので、この機会にスムージーにとらわれず色んな事にチャレンジをしてみました。
チャレンジその1:規格外野菜の通販
白い部分が短く規格外になってしまったネギ。
天候の都合で大量に規格外が出てしまったのですが、既存の流通にはのせられず、このままだと捨てるしかないかもしれないとのこと。
ネギはスムージーに向かないからそのまま売ろう!と手がけた取り組みは
農家さんにも、お客様にもとても喜んでいただき、
結果的には2週間ほどで約400人のお客様に1万本のネギを販売しました。
チャレンジその2:飲食店用野菜の個人向け販売
これまで飲食店向けにつくっていたカラフルな根菜たち。
コロナで行き場がなくなってしまったということで、ネギに続いて販売しました。
コロナでなかなか外食が出来ない中、珍しいカラフルな野菜が食卓に彩を与えてくれたと、購入者さんからも喜びの声をいただきました。
(紫大根でおしゃれな大根サラダ!)
チャレンジその3:野菜で難民支援
難民支援団体と協働して、規格外野菜を中心とした野菜セットを難民の方にお届けしました。
食支援では宗教的に食べられないものへの配慮が必要。でも野菜なら宗教的タブーにふれることはないのだそうです。
(難民の方の故郷の料理だそうです!)
届けられた野菜が故郷の料理へと生まれ変わり、喜びの声とともに写真とレシピが送られてきました。
見慣れた野菜が見たことないお料理に生まれ変わる姿に
私自身も農家さんもびっくりしたのでした。
これらを通して思ったことがあります。
「スムージーにこだわらず、自分たちが介在することで、形を変え、野菜がおいしく消費されることをどんどん続けていきたい」
ということです。
そんな想いで、2つの方向転換を考えました。
1.お野菜をスムージーだけでない価値に変えていくこと
(CleanSmoothieからCLEAN FOODへ)
2.オフィスだけでなく、もっといろいろな場で価値を届けていくこと
(個人向け販売の開始)
です。
一方、不安もありました。
まずはリソースの問題です。
CLEAN FOODのチームメンバーは私ともう1人の2名。
新規事業支援チームや、社内兼業の有志メンバーなど、サポートメンバーは他に数名いますが、常に動けるのは2人だけです。
この限られたリソースで、商品開発、営業、受発注、配送、営業、制作など様々なことを行っているため、余裕がある状態とは言えません。
また、自分自身の能力不足も不安の1つでした。
というのも私自身は法人向け営業しかしたことがなく、サイト作りやマーケティングなどわからないことだらけです。
そこで、まずは法人向けで実績のあるスムージーが一般販売でも売れるのか?という検証に取り掛かりました。
結果的には約200パックがサイトOPENから4時間ほどで完売!
その時に購入してくださった方からは、
「家族で飲めて嬉しかった」という声や
「在宅勤務中に飲めたので良かった」というお声をいただきました。
同時に農家さんからも
「コロナで社会状況が読めない中、規格外野菜などを活用してもらう先がひとつでも増えてうれしい」という声や
「ぜひこの野菜をスムージーにしてほしい」という声も多くいただきました。
農家さんにもユーザーにも喜んでもらえるサービスを作っていきたいと思っていたため、ポジティブな声や期待の声をいただいたことに、「その期待に応えたい!」と思いました。
また、想いに賛同してテスト販売のサイトを作成してくださる方、一般向けの通販についての知恵を貸してくださる方、社内外含めたくさんの方の支えをいただきました。
そこから、私自身ももっとがんばっていきたいという想いがより強くなっていき、方向転換を決意。
これから野菜をもっといろいろなかたちで、おいしく消費できるような価値を提供していきたいという決意をこめて、CleanSmoothieというスムージーサービスをCLEANFOODという名称に変更したのでした。
CLEANFOODのこれから
CLEANFOODをオープンして3ヶ月になります。
企業向けスムージーという垣根を超えて、
より多くの人に楽しんでもらえる環境を準備しました。
たくさんの方々と一緒に、日本の農業に向き合い、
農業をより良くしていく、
そんな事業にしていけたら嬉しいです。
まだまだサービスには改善の余地がたくさんあると思っています。
なので、これからも、がんばっていきます!
引き続きよろしくお願いいたします!
CLEANFOOD事業責任者 原田奈実