『ストーンサークルの殺人』 M・W・クレイヴン 著
ワシントン・ポー シリーズの第1作目となる「ストーンサークルの殺人」そして英国推理作家協会賞最優秀長編ゴールドダガー受賞作。
序盤の被害者には共通点は見つからないし、接点も見つからない。
そして、犯人が刻んだ「ワシントン・ポー 5」の名前の意味も不明。
5という数字から5人目の標的という見方もあるがポーには何の覚えもない。
直感と正義感で突っ走り、独断で動くポー刑事と、冗談の通じないが最高の頭脳を持ったブラッドショー。
とにかく、ブラッドショーの天才っぷりがすごい。
ブラッドショーの頭脳に単独行動で暴走するポーのコンビが謎を解き犯人に迫っていく。
小説内で出てくる印象的なセリフに「寝た子は起こすな!」
とあるが「触らぬ神に祟りなし」ってやつだね。
そういう終わり方もありなのかもな。と思わせられた。
とはいえ、ラストは衝撃的でさすが受賞作としか言いようがない。
このシリーズは名探偵は出てこないが、それでもポーとブラッドショーのコンビはまた読みたくなる魅力がある。
次は『ブラックサマーの殺人』が第2作目となる。