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『高い窓』レイモンド・チャンドラー 著
STORY
私立探偵フィリップ・マーロウは資産家の老女に呼び出された。行方をくらませた義理の娘リンダを探してほしいとの依頼だ。極めて貴重な金貨を娘が持ち逃げしたと老女は信じているのだが…。マーロウは調査を始めるが、その行く手に待ち受けていたのは、脅迫と嘘、そして死体。
今回は紹介するか正直悩みました。
と言うのは今回の「高い窓」は正直好きではないからです。
マーロウのトークはイマイチというか、警察官の方が仮説を披露し、マーロウは黙って聞く。
言い返すこともなく、ただ黙っている。
タフではないセリフが多い。そんなふうに感じたからです。
もちろん、レイモンド・チャンドラーは素晴らしい小説家なので、僕には分からない技術や試みがあったんだと思いますが、僕の好みではなかった。
故に何度も聞き返してみたし、別の過去のマーロウシリーズと比べたりもしたので何度も読ませたり、違いを味わう狙いがレイモンド・チャンドラーにあったのなら大成功なんだと思います。
自分の読書レベルやタイミングでは良さが分かる日が来ることを期待したのと、「高い窓」だけ飛ばして紹介していると後で読んでないのか?と記憶の悪い僕が再度読んで混乱すると思ったからです。
いつか再読して「何で気づかなかったんだー!メチャクチャ面白いじゃん!」と良さが分かる日がくることを期待して。