自分らしい働き方
こんにちは
カウンセラーの清水です。
心理学の実験にアッシュの
同調行動実験というのがあります。
この実験結果
実は働き方を考える上で
とても関係してくるんです。
というわけで今回は
アッシュの同調実験から考える
自分らしい働き方
気になる方は是非読んでみてくださいね
■不安だから合わせる
皆さん同調って言葉
一度は聞いたことありませんか?
周りに自分を合わせる
そんなイメージを持つ人も多いと思います。
社会人心理学者のアッシュは
この同調を証明するために
同調行動実験というのを行いました。
簡潔に言うとAとBどちらが正しいかという
問題を複数人に選んでもらう実験で
Bが正解でもAが正しいと皆が言えば、
BをやめてAに合わせてしまう。
そんな現象を証明した実験ですが、
僕が学生の頃、この同調実験効果の
まさに模範生ともいうべき学生でした。
例えば授業
よくある、先生が「この問題答えられる人~」って
みんなに聞くシーン。
普段みんなが手を挙げること自体少ないけど
たまに多く手が上がる時がある。
逆に目立ちたくないからか不安なのか
他の人もどんどん手を挙げ始める。
自分も何だか挙げなきゃいけない気がして
とりあえず手を挙げる。
まさに同調。
ただ普段から僕は
全く手を挙げてなかったせいか
速攻で当てられました。
先生からすると「お!珍しい奴が手を挙げとる!」。
、、、こんな感じだったんでしょうね。
僕としては「頼む、、当てないでくれ~」
という想いを必死に目で
訴えていましたが。。(笑)
もちろんそんな状態で
手を挙げてただけなので
まともな回答があるはずもない。
何も言えず最終的に
トンチンカンな回答をして
怒られて終わりました。
■帳尻合わせ
「やばい恥ずかしすぎる。。」
目立つことや変な風に思われるのが
すごく嫌だったので
手を挙げなければよかったと心底
後悔した事を覚えてます。
このように行動と考えが
矛盾した不快な状態を
心理学では「
認知的不協和
」
といいます。
そしてこの認知的不協和は
心にとってすごく嫌な状態。
人はこの嫌な状態が続く時
心を守るため合理化という
考えと行動が一致するよう
認知を修正する働きがあります。
僕も案の定
「まあでも先生に手を挙げる
積極的な子ってイメージがついただろうしいっか。」
そんな風に思うようにしてました。
でも実際は、一回上げたところで、
そんな印象がつくわけもなく
通知表のコメントに書かれたのは
「もっと授業に積極的に」
でした。
■働き方も同じ
さてこの同調と認知的不協和
働き方を考える上でも
同じことがよく起きます。
世間的に恥ずかしくない仕事
正社員で安定すること
結婚して子供を作ること
年相応の年収と地位にいること
直接ではないけど僕たちは
世間から、周りから
同調のような
合わせなきゃいけないような圧力がある。
僕自身、転職した時
世間的に恥ずかしくなくて
正社員で安定している
仕事を基準に選んでいました。
実際正社員で安定はしてたし
給料もそこそこ貰えました。
でも仕事内容は特に好きでもなく
かなりのハードワーク。
職場の人もピリピリ
イライラしてばかり。
心をすり減らしながら働く毎日に
わずか一ヶ月で辞めたいと思うようになりました。
「辞めたい、、、でもまた辞めてどうするんだ?
やりたいことなんてないし
そもそも才能もない
仮にやりたいことがあっても
不安定だし食べていけるのは、ごく一部の人間に決まってる
なら辛くても安定してる今の方が
よっぽどマシじゃないか?」
そう自分に言い聞かせながら働いていました。
でもどれだけ帳尻を合わせても
どれだけ見ないように心に蓋をしても
そんな風に働いていたらいつか辛くなる時がくる。
ある日仕事で大きなミスをして
会社に行くのすら
怖くなりました。
朝起きる度
「行きたくない、またミスしたらどうしよう」
と考える毎日に、ふと
「こんなことが、後何十年も続くのか?
果たして本当にこれで自分は幸せなのだろうか。」
そう考えた時、これから先
自分が幸せになれるとは
とても思えなかった。
「もう自分に嘘をつくのは嫌だ
こんな状態が幸せなわけがない。
不安定だろうが、こんな状態が続くくらいなら
少しでも自分が興味あることを仕事にしたい」と
ずっと蓋をしていた
自分の本当の想い
やりたいことを仕事にしたいという
本音にようやく気づきました。
■無理に合わせる必要なんてない
だからこそ働き方を考えるなら
まず今の自分の本音を知ることです。
そして枠を外して考えること、
何でもいいんです。
「安定した仕事で子供と家族と穏やかに暮らしたい。」
「やりたいことを見つけたい。」
「とりあえず仕事から離れて休みたい」
本音は、みんなそれぞれ、それでいいんです。
自分を壊してまで
無理に合わせる必要なんてない。
だって僕たちはもう十分合わせてきたのだから
大事なのは世間ではなく自分がどんな風に働けたら
本当に幸せなのかということ。
もし今の仕事が苦しい、しんどくてたまらない
そんな時、自分の本音と行動が合ってるか
一度考えてみてほしい。
自分の本音を聞いてあげれるのは
自分だけなのだから
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