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【記者日記】斎藤知事への質問状·回答がきた
かわすみかずみ
2025年1月10日に兵庫県知事斎藤元彦氏に対し、下記の質問状を提出した。これは、兵庫県企業庁が進める「潮芦屋プラン」において、同地区の復興住宅に住む高齢者が生きていけない状況になる可能性があるため、その対応について斎藤知事に質問したものだった。
当初、1月15日の兵庫県定例会見に参加するつもりだったが、兵庫県の会見参加のルールが変わり、日本ジャーナリスト協会のような団体に登録しているジャーナリストしか入れなくなったためだ。
①企業庁が進める潮芦屋プランにおいて、潮芦屋地区の復興住宅に住む高齢者が、年金をおろせない、買い物にいけない、地域コミュニティが壊されるなどの生死に関わる状況におちいる可能性が高いと思われます。
この点について、知事は企業庁に見直しを指示するお考えはありますか?
②再選後、知事は「県民に寄り添う県政」を謳われていますが、潮芦屋プランにおいて、企業庁、芦屋市はこのプランに直接関わる復興住宅の住民の声を聞いてきませんでした(5000筆にのぼる署名、要望書等を考慮せずにコンペを開くなど)。これらの状況について、知事から「住民の要望を聞くよう」指示されるお考えはありますか?
③「潮芦屋プラン」において、県外大手企業への土地売却が進んでおり、住民と密着した地域産業の崩壊が進むことが考えられます。
地域産業の保護の観点から、知事から企業庁にプランの見直しやコンペのやり直しを指示するお考えはありますか?
④潮芦屋プランについての情報開示が限定され、住民が判断するために必要な情報が提示されていません。企業庁に対して、情報をきちんと開示するよう指示するお考えはありますか?
⑤知事が失職している状態で決定したコンペなどについて、誰が、どのように判断を行ったのか、知事は把握されていますか?
⑥復興住宅の住民の中には、車椅子で生活する方や寝たきりの方もいます。プランの中で必要なものがすぐに揃い、歩いて暮らせる街を提唱していますが、今のプランでは真逆のことが起こっています。知事はこれについて、企業庁に指導するお考えはありますか?
⑦潮芦屋プランは、コンセプトと実際の売却後の計画が違っています。また、知事の掲げる政策とも違っています。このプランを凍結するお考えはありますか?
これについて、兵庫県企業庁から、2月7日にメールで回答がきた。以下に写メで回答を公表する。
![](https://assets.st-note.com/img/1739198911-1ohVlsdnMNQOA5yr392z4X6P.png?width=1200)
7項目の質問に対し、どれにも答えていない。
回答を読むと、「懇話会で共有したまちの将来像、これまで住民の皆様からいただいた署名や要望等を踏まえて募集内容を定めました」と書かれている。しかし、募集内容に沿った事業者が選ばれていない。住民への説明も行われていない。
「地域の皆様と一体となって、潮芦屋が誰もが安心して暮らせる街になるよう取り組んでまいります」とあるが、復興住宅の高齢者は、たった一軒あったセブンイレブンがなくなり、新しいファミリーマートができるまで買い物もできない状況になる。ATMがなくなれば、年金もおろせない。
この状況に明確に答えていない。
①〜⑦まで具体的に質問しているが、上記の質問と回答のちぐはぐさは、一目瞭然だ。
斎藤知事への質問状であるが、知事が答えていないことも、誠実さが感じられない。
これらの回答については、広く公表していく。