人民新聞

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【記者日記】兵庫県知事選について、各所に聞いてみた

                                             かわすみかずみ   このところ世間を賑わせている「兵庫県知事選」の公職選挙法違反について、Xやユーチューブなどで多くの方が発信している。折田楓氏のメルチュという企業が、斎藤氏のSNS戦略を仕事として請け負い、金銭をもらっていたことが発覚。斎藤氏を支持していた人々の中で、掌返しを行うものも出た。斎藤知事は会見で、「公職選挙法に違反するようなことはしていません。代理人の弁護士が対応の準備を

    • 【記者日記】 読売の誤報問題から見える 大阪府市との怪しい関係

                                                                 かわすみかずみ   10月1日の読売新聞朝刊に小さな記事が載った。そこには大阪市がIR用地を事業者に引き渡したと書かれていた。記事によれば「10月から市に約2億円の賃料が入る」とのこと。「夢洲カジノをとめる大阪府民の会」(以下府民の会)は記事を知り、緊急行動を行った。筆者が市万博推進局に内容を確認したところ、同局は「今月からは入りません」と回答した。   

      • 【記者日記】総務省の副知事、副市長出向と地方行政の不思議な関係

                                                   かわすみかずみ    2021年10月1日現在の国から地方自治体への出向者数は1724人で、最も多い省庁は国土交通省の465人となっており、総務省が284人、厚生労働省が120人と続く。同年の部長以上の出向状況を見ると、総務省が118人と最も多く、農林水産省が37人、経済産業省が32人だった。副知事、副市長への出向については、総務省が副知事11人、副市長が24人で最多で、厚労省が副知事3人

        • 【記者日記】現代中国の書家 遺作展が宝塚市で開催

                                かわすみかずみ   10月22日(火)から11月4日(月)まで、兵庫県宝塚市の高碕記念館で、「漢字の泉第1回企画展『和為貴ーわをもってとうとしとなす』展」が開催された。主催は文化講座「漢字の泉」。   同展覧会は唐代の書家で欧陽詢の直系の44代目子孫である故欧陽可亮氏の作品の展示を通じて、命と文化と和の大切さを伝えるものだ。   会場となった高碕記念館は1923年に医学博士諏訪あきかず氏の邸宅として建てられたもので、その後高

          【記者日記】日本リアリズム写真集団大阪支部展を見学

                                                        かわすみかずみ   11月2日、近畿地方には大雨警報がでていた。大阪の舗装の悪い歩道を歩くと、ジーパンの裾がぐちゃぐちゃに濡れた。   天下茶屋駅近くの「アート·スペース·わ」で行われている「日本リアリズム写真集団大阪支部展」を見に行くと、大雨のためか、客は少なく、静かに鑑賞できた。   「日本リアリズム写真集団」は1963年創立の伝統ある写真家集団だ。ホームぺージにはその目的を「

          【記者日記】日本リアリズム写真集団大阪支部展を見学

          【記者日記】メディア試写会に参加

                                                              かわすみかずみ        10月28日は、午後からメディア試写会に参加しました。「ワタシタチハニンゲンダ!」、「アイたちの学校」の高賛有監督にお声掛けいただき、「オンザロード   不屈の男」を観てきました。   この映画は、1920年代の日本占領下の朝鮮に生まれた金大中氏が、李承晩政権、朴正煕政権と対峙し、暗殺未遂や投獄、自宅軟禁を経て大統領になった1980年代まで

          【記者日記】メディア試写会に参加

          【記者日記】兵庫県知事選·いなむら和美候補をはげます会に参加

                                                      かわすみかずみ    10月31日告示の兵庫県知事選挙。27日投開票の衆議院議員選挙の余韻も消えぬうちにまた、という兵庫県民の嘆きが聞こえそうだ。今回は8人の候補者が出馬。「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首は、公開討論会で斎藤元彦前知事の擁護を繰り返し、党内から10人程度候補者を出させるなどと言っているという。今年7月の都知事選を彷彿とさせる。   28日は、十三で午後から試写会に

          【記者日記】兵庫県知事選·いなむら和美候補をはげます会に参加

          大阪5区·大石あきこ候補のマイク納めに密着

                                                                                                      かわすみかずみ   10月26日は明日の投票日を控え、各候補者が「最後のお願い」といいながら各地を回る、いつもの光景があちこちで繰り広げられる日だった。         この日、新大阪駅近くの大型スーパー「セントラルスクエア」前で19時40分から行われる大石あきこ候補のマイク納め街宣に向けて

          大阪5区·大石あきこ候補のマイク納めに密着

          【記者日記】西田薫候補者に遭遇

            大阪6区(守口市、門真市、大阪市旭区、同鶴見区)の候補者として、大阪維新の会から立候補した西田薫候補は、10月25日、推薦していない団体を推薦団体と届け出し、42人の名前を無許可で利用したことが発覚した。西田候補は同日緊急会見を行い、吉村共同代表も囲み会見で謝罪した。    26日15時半頃から、西田候補と横山英幸大阪市長が旭区の千林商店街を練り歩く姿に遭遇。商店街から千林大宮駅まで同行した。大阪維新の会の街宣車が「間もなく横山英幸大阪市長が千林に来ます」と流していたこと

          【記者日記】西田薫候補者に遭遇

          【記者日記】虐待の痛み超え、本当の自分に出会う

          かわすみかずみ     厚生労働省の調査によれば、2016年の児童虐待による死者数は77人だ。5日に1人が児童虐待で亡くなる日本で、生き残った虐待被害者にはなんの支援も補償もない。そういう中で、虐待被害者でありながら、自分で事業を興し、多くの苦しむ人々と繋がって生きようとする男性がいる。男性のこれまでとこれからを取材した。    大阪市旭区にある「日本珈琲焙煎研究所」は、カウンター5席、ボックス席2つの小さなカフェだ。2階には5

          【記者日記】虐待の痛み超え、本当の自分に出会う

          【記者日記】大阪9区 激戦地の候補者

            大阪9区は箕面、豊能、茨木、能勢町というバラエティに富んだ地域が同舟した地域だ。箕面は山を背負った自然環境豊かな場所。豊能郡や能勢町は農業が盛んで、大阪の食料供給を担う重要な場所だ。茨木市は北部の中核を担う地域で豊能郡や箕面市との地域格差は大きい。   10月11日は朝7時から南茨木駅でながさき由美子候補(68)の街宣を取材した。長崎候補は保育士として25年働いた経験から、障害を持った子どもや外国籍の子どもと日本の子どもがともに歩む、多様性のある社会を訴える。野党統一候補

          【記者日記】大阪9区 激戦地の候補者

          カジノアカン!緊急デモを取材

            今日の読売新聞の朝刊をみて、「夢洲カジノを止める大阪府民の会」(以下府民の会)  のあるメンバーは、急いで大阪市に連絡したという。新聞には、大阪市がIR事業者に土地を引き渡したと書かれていた。 記事によれば、  IR事業用地は49ヘクタール。この内46ヘクタールをIR株式会社に売却し、残り3ヘクタールは万博の資材置き場として使い、後日売却予定だという。   府民の会のグループメールには、緊急行動の文字が流れた。    府民の会代表の山川よしやすさんは、大阪市役所前を通行

          カジノアカン!緊急デモを取材

          【記者日記】釜ヶ崎公民権運動デモに参加

            9月28日は、西成区の釜ヶ崎公民権運動の月例デモに参加しました。 このデモは、野宿者やともに歩む人々などが集まり、毎月最終土曜日に行われます。   釜ヶ崎公民権運動は、2011年に大阪市と西成区がふるさとの家などに野宿者が置いていた住民票を消除した事件の救援会が、裁判終了後に作った団体です。   摂津富田教会の大谷隆夫牧師を中心に、野宿者やともに歩む人々が集い、釜ヶ崎の人々の人権を守り、行政による排除に反対する活動を続けています。   あいりん総合センター閉鎖の反対運動や

          【記者日記】釜ヶ崎公民権運動デモに参加

          【記者日記】斎藤知事への抗議行動に参加

             7月19日の兵庫県庁の暑さは生半可なものではなかった。主催者は飴などを配りながら「水分補給してくださいね」と声をかける。   比較的穏やかな市民運動が多いと言われる兵庫県だが、今回の斎藤知事のパワハラには、よほど腹に据えかねたようだ。   炎天下の真昼に兵庫県庁第3号館前に50人以上の参加者が現れた。   主催は県民有志で、特定の団体には所属していない。ツイッターなどでの呼びかけだけだったが、呼応した人々は多かった。主催者から、喪章や白い菊も配られた。「死をもって抗議す

          【記者日記】斎藤知事への抗議行動に参加

          アル・アクサ洪水213日目

           Palestine Chronicle, 2024年5月6日                                                     翻訳 脇浜 義明 主要トピック  *ハマスはエジプトとカタールの停戦提案を受け入れると発表した。アクシオスによれば、イスラエル交渉団はハマスの受諾について現在検討していると、イスラエル政府高官が言った。  *一方、現場では、相変わらず多数のパレスチナ人が、イスラエル軍のラファやガザ各地の攻撃で死亡しているニュ

          アル・アクサ洪水213日目

          安全無視の万博遠足

                              編集部 かわすみかずみ 3月28日に起こった万博工事中の爆発事故が波紋を広げている。特に子ども万博招待事業では、安全に万博会場を見学できるか不安や疑問の声がある。爆発事故について取材した。 事故は夢洲1区のグリーンワールド工区で起こった。此花消防署が作った当時の火災時系列及び概要では、10時55分、溶接作業中に爆発している。記録ではこの後、工事を担当した鹿島建設·飛島建設の作業員が関係先に事故の連絡を行い、15時30分に消防署に連絡

          安全無視の万博遠足