【詩】てのひら
てのひらに
広がる自由と拘束
私と共に
刻まれる時を表す
太い線の間を
結ぶ
か細く繋がる
線と線
右や左を
上を下を
交叉する
お互いの意志は
見当たらない
確かに
引かれた線だ
一重に
二重に
鎖の線は
てのひらに
緩く繋がり
消えることない
顔を作る
生を繋ぐのは
私と共に
果てるときも
私と共に
私が見る
私を見る
無作為に
選ばれたもの同士が
無言で
見つめ合う
何か言いたげにも
見える
何も言わないと
言っているようにも
見える
それは私の心のありよう
それは私の心のもちよう
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