大相撲秋場所
先日、私は広島で行われた大相撲秋巡業に行ってきました!!!
私にとって人生初の相撲観戦でした。
日本の国技と言われるスポーツで、現在の競技人口は全国で約300万人と言われています。意外と多いと思いませんか??
しかし年々と競技人口が減ってきています。現地には外国人の方も多く観戦していて、このスポーツは守り続けたいと思いました。
今回は本場所ではなく巡業を見ました。正直言って、どのスポーツ観戦よりも面白かったです。それはなぜか考えてみると、力士自身が観客に向けてファンサービスをしてくれるからです。野球やサッカーでも選手が楽しませてくれることはありますが、競技中にはチアリーディングの人が盛り上げるなど、選手が試合以外で会場を沸かしてくれることは少ないです。巡業では力士が観客を楽しませるために様々なことをしてくれたので、今回の記事で単語の説明から巡業の流れまで細かく紹介していきます!!
番付
番付とは力士のランキングのことです。
①序の口
②序二段
③三段目
④幕下
⑤十両
⑥幕内
と6つのカテゴリーの中に分けられています。幕内は前頭、三役(小結・関脇・大関)、横綱を含んだ表現です。
※ちなみに関取とは十両と幕内のことを指しています!
また6つの番付はすべて「東」と「西」の2つに分かれています。同じ地位でも、『東』の番付の力士のほうが上になります。例えば同じ横綱でも東の横綱のほうが、西の横綱よりも上になります💪
本場所と巡業
大相撲は大きく分けて本場所と巡業の2つのイベントに分けられます。
本場所は、年6回開催される相撲の興行のことで、奇数月に開催されています。1回の本場所は15日間開催されます。十両以上の力士(関取)は、毎日15日間取組をしますが、それ以下の番付の力士は7日間です。
※1日目を初日、8日目を中日、15日目を千秋楽と呼びます。
そして本場所での成績が番付に影響します。本場所で沢山勝てば番付が上になります。さらに、支給される褒賞金も本場所の勝利数が関係してきます。ちなみに横綱の月収は300万円だそうです。
*本場所の開催月と場所
1月:東京
3月:大阪
5月:東京
7月:名古屋
9月:東京
11月:九州
一方、巡業は地域に相撲を広める目的のもので、取組の結果が番付に影響しません。本場所が開催されない月に年4回おこなわれる興行です。春巡業、夏巡業、秋巡業、冬巡業があり、季節の巡業ごとに10か所以上の地域で相撲興行をします。
地域の体育館に1日のために土俵を作り、そこで公開稽古や取組などをします。巡業は各地域1日のみで、夕方に終わると次の巡業地に行くためにバスなどで移動をします。
巡業では、初切(しょっきり)、相撲甚句(すもうじんく)、公開稽古、質問コーナー、写真撮影会などが開催されます。巡業で行われるものに関しては次の見出しで説明していきます!
本場所と巡業の細かい違い
前にも書いた通り、本場所は番付に影響するため力士は真剣に取組をします。また相撲甚句や初切などの出し物もありません。雰囲気はかなり張り詰めているそうです。
一方巡業は力士と観客との距離が近く、常に和やかなムードです。ここで私が実際に行った巡業をもとに説明していきます!
まず朝9時頃から力士とのふれあい会があります。ここで写真撮影やサインを頂くことが出来ます!どの力士も優しく丁寧に接してくれて、行列ができています😳
次にちびっこ相撲です。小学生くらいの子供が力士に向かって取組をします。身体の大きい力士に向かって子供達が向かっていく姿は本当に可愛いです😄観客も子供に対して熱い声援を送ります!
このちびっこ相撲を観ていると、体格だけで勝てる競技ではないことを認識できます。子供達が勝つために足を狙ったり、素早く動いたりします。これにより、一瞬力士の身体が崩れそうになる時がありました。あの1分にも満たない試合時間でも多くの技術が詰まっていると考えると凄いです。
次に序二段同士の取組、序三段同士、幕下同士の取組がスムーズに行われていきます。
そして髪結実演です。床山(とこやま)と呼ばれる職人さんが力士の髪型を作っていきます。力士の髪型には大銀杏と丁髷(ちよんまげ)の2種類があり、大銀杏は十両以上の力士が結うことができ、丁髷は幕下以下の力士が結えます。
その後は相撲甚句が行われます。これは相撲の世界で歌われる伝統的な民謡の一種で、力士が土俵上で披露する七五調の俗謡です。江戸時代末期から明治時代にかけて全国的に流行し、現在も各地に残っているそうです!巡業が行われる場所に関する話を歌詞に入れてくれるので聞いていて面白かったです。また力士の歌自体も上手でした!
次に初切です。これは相撲での禁じ手についてコミカルに説明してくれるコントのようなものです。これが私個人的には1番面白かったです。日本相撲協会が公式にYouTubeで動画を載せていたのでぜひ見てください!!
次に綱締実演です。これは横綱が土俵入りする前に綱を締める様子を披露するイベントです。横綱が綱を締め終わった姿にはもの凄いオーラがあり、自然と拍手してしまいます。
次に櫓太鼓(やぐらだいこ)の披露です。これは相撲の開催を知らせるためのものらしいです。
そして関取の取組が行われます。相撲に関する知識がない私でも聞いたことのある力士が登場してきて、観客の声援も段々と大きくなっていきました!
最後に弓取り式が行われて巡業が終了します。弓取り式は力士が弓を華麗に振る儀式のことで、勝った力士に褒美として弓を与えたことが始まりだそうです。
感想
今回、巡業を見てみて本当に良い経験になりました。子供の頃からテレビ越しで観ていた力士がこんなにもカッコいい存在であることを認識できたからです。
また力士ってバラエティ番組に出演している時でもトークが面白いですよね。このような巡業を経験しているから、面白いんだなと何となく思いました。
巡業の各イベント間にも力士の1日の過ごし方や様々な言葉の語源を説明をしてくれるのでずっと楽しく過ごすことが出来ました!まだ相撲観戦をしたことがない人にはまずは巡業を見に行くことをお勧めします。上記で説明した通り、取組だけでなく、分かりやすい説明をしてくれるので今まで以上に相撲に対して関心が湧いてきます!
もし本気の取組を多く見たい方は本場所に行くことをお勧めします。巡業でも本気で取組をしてくれる力士もいるので、巡業で本気が見れないことはないので安心してください!
私は両国国技館で行われる本場所をいつか絶対に観にいきたいです🔥
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