
23歳になるまで恋愛出来ませんでした。
僕には、23歳になるまで彼女がいなかった。たったの一人も。
恋愛経験が全くないまま、大学卒業を迎えてしまった。
「非モテだったのか」と思われるかもしれないが、実はそうでもない。
極端にブサイクというわけではないし、性格が悪いわけでもない。(と自己評価している)
中学の時には数人の女の子が好いてくれていたし、高校の時には、告白してくれた女の子もいた。
では、なぜ彼女が出来なかったのか。
それは、自分が見栄っ張りだからだと思う。プライドがあまりにも高い。
ただ、昔からそうだったわけではない。高校生以降だ。
中学の頃までは、ただシャイだったために恋愛が出来なかった。
好きな子はいたが、当時の自分には高嶺の花で、ただ遠くからチラッと見るので精一杯だった。なんとも甘酸っぱい青春だ。
隣のスペースで部活をやっていたり、クラスが一緒だったりで接点はそれなりにあったが、話しかけられなかった。
高校生の頃になると、彼女ができない理由が変化した。
途端に恋愛に対して完璧主義にこだわるようになったのだ。彼女の前では、常にかっこいい自分でなければならないと思うようになった。
エスコートしたり、率先して決断したり。
そういう典型的な男らしさにこだわるようになった。
ただ、如何せん、それまで恋愛経験がほとんどないので、適切なふるまい方が分からない。いざ、彼女ができた時に、醜態を晒すのが怖かった。
一度、夏祭りデートに誘われたことがある。きっと女の子は勇気を出して誘ってくれたのだろう。
僕は、その時もプライドが邪魔してデートに行けなかった。
「男が奢るべきなのだろうか」
「どこまで迎えに行くべきなのだろうか」
いろいろ考えているうちに面倒になってしまった。
結局、高校三年間は、恋愛から目を背けて受験勉強ばかりしていた。そしてそのまま大学生になってしまう。
大学生になると、恋愛経験がないことに対するコンプレックスが増した。
恋愛にまつわる、周囲の会話についていけなくなる度に、自分がいかに同世代から取り残されているかを痛感した。
特に、高校生の頃と違い、大学生は少し大人の恋愛をするようになる。
高校生までの恋愛も知らない自分に、そんな世界が理解できるはずがない。
それでも飲み会や普段の会話では、その焦りを隠し通した。
意外と、こういう人は多いのではないかと思う。
隠しているだけで、実は全く恋愛経験がなく、知った顔しながら会話をやり過ごしている人。かつての自分のように。
「さすがにそろそろ彼女が欲しい」と思いながらも、恋愛経験があまりにも少ない自分に自信が持てなかった。女の子と会ったり話したりする勇気が出なかった。
そんなこんなで自分の気持ちをごまかしながら、恋愛せずに大学四年生になってしまう。
卒業を間近に控えた冬の時期だ。そんな状況に耐えかねて、遂にマッチングアプリをダウンロードした。理系学部に所属していたこともあり、周囲の友達は皆、マッチングアプリで彼女や遊び相手を見つけていた。
その話を聞いているうちに、「もうアプリで経験を積むしかない」と半ば開き直った。
実際の体験談は以下の記事で書いているが、やはり最初は上手くいかなかった。それでも頑張り続けて彼女ができた。
彼女ができた今、完璧にこだわる必要がないことがよく分かった。
自分の欠点も受け止めてもらえる相手こそ、最高のパートナーだと思う。
勇気を出して、恋愛してみてよかったと心から思う。
恋愛経験のない大学生は、とにかくマッチングアプリをしてみよう。
では。