おでかけとグルメとミステリと『櫻子さんの足下には死体が埋まっている1』
いまさらながら地元・旭川を舞台にした小説『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』を読みました。全18巻あるけど面白いから、コンプリートを目指します!
内容
ガイドブックのわくわく感
ベースはミステリなんだけど、出るわ出るわのお出かけスポット。旭川だけじゃなくて道北地区をカバーしていました。聖地巡礼する人がいるのもよくわかります。
グルメ情報も満載で、描写がリアルでお腹が空く。ガイドブックを読んでいるようなわくわく感がありました。
真実を語る説得力
太田紫織さんの作品は『オークブリッジ邸の笑わない貴婦人』を読んだことがあるのですが、19世紀の英国事情をかなり丁寧に書いていて面白かったです。
『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』も人体や薬学の知識を盛り込んでいて、結論に説得力があります。殺人に至るまでの動機も大事だけど、結論に破綻がないかが私にとっては重要です。
(語ると長くなるのでこの辺で)
あとは死体はどうしても嘔吐物や排泄物がついてしまうもの。その辺の言及があったので、「あぁ、やっぱり生き物なんだな」っていうリアリティを感じました。
カバーのイラスト
カバーのイラストが若者寄りでもう少し大人っぽくしても……と感じます。桜庭一樹さんの『GOSICK』のように大人でも手に取りやすいデザインにしてもらえるとありがたいな。
まとめ
「旅とグルメとサスペンス」といえば、金・土曜日にやっていた2時間ドラマを思いだします。山村美紗や西村京太郎原作のもので最後に犯人を崖で追い詰めるやつです。
結構好きだったのにコロナになってからは、ほとんどやらなくなってしまいましたね。『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』は連続ドラマになったけど、2時間ドラマで詳しくやるのも見たいな。