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覚醒剤と逮捕

 覚醒剤を使う一番のデメリット、それは逮捕されるリスクを伴うことに違いありません。ポン中の誰もが逮捕されることに怯えながら、日々クスリを使い続けているのです。
 ポン吉は長らく違法薬物を使ってきましたが、幸いなことに逮捕された経験はありません。よって、薬物司法については素人です。ただ、逮捕(人によっては複数回)されたポン中仲間の話や、自分が逮捕されないように意識して使っていた経験などはそれなりにありますので、ここでまとめて書いておきたいと思います。

■覚醒剤で逮捕される確率

 2023年に国立精神・神経医療研究センターの研究班が行った全国調査によると、覚醒剤の年間使用経験者は約11万人(大麻は約20万人)と推定されています。2023年の覚醒剤による逮捕者は5914人(大麻は6482人)ですから、確率的にはポン中の約5%(大麻ユーザーは3%)が逮捕されていることになります。意外に少ないと思いませんか? 薬物事犯はそう簡単にはパクられないようです。

■逮捕されやすいシチュエーション

 逮捕経験のあるポン中仲間と話していて、逮捕される人は次のようなシチュエーションを経験している人が多い気がします(あくまで実体験に基づく情報です)
 ・車を運転していて職質にあう(スピード違反、長時間の路駐、シャブ止めなど)
 ・売人と電話番号を交換する(売人から芋づる式に逮捕される)
 ・(郵送の場合)売人に銀行口座や住所等の個人情報を伝える(売人から芋づる式に逮捕される)

■なぜ逮捕されなかったのか

 ポン吉は、手押しで個人情報を出さない、使ったときは外出しない、クスリと道具を外に持ち出さない、などをかなり徹底した結果、逮捕を免れました。ただ、同じように慎重な行動を取っていて逮捕された人もいます。
 身も蓋もない結論で恐縮ですが、結局、逮捕されなかったのは単に「運が良かった」ということに尽きるのかなと。現在進行形で使用中のポン中の皆さん、他人の逮捕は明日の我が身ですぞ。

■逮捕されたらどうなるか

 近年は薬物報道ガイドラインなどによる啓発活動の成果もあり、使用や少量所持の場合は実名で報道されるケースは減ってきたように思います。ただ、薬物で逮捕された場合は、勾留されて身柄拘束が長期化するケースがほとんどです。したがって、匿名報道であっても、逮捕された事実を職場に隠し通すことは難しいでしょう。その場合、懲戒処分になるか、解雇になるかは、会社によって対応がさまざまに分かれるようです。
 ちなみに、公務員や公共団体は一発免職が多い印象。大学職員の場合は、停職程度で済むこともあるようです。

■逮捕を避ける裏技

 覚醒剤を使用した時限定ですが、逮捕を避ける裏技もあります。それは、依存症の専門病院に入院してしまうことです。やりとりのあった売人がパクられて、自分にも警察(マトリ)の手が迫っていると感じた場合、「解毒入院」という口実で2週間程度入院してしまえばよいのです。こうすれば、入院期間中は警察も手出しできませんし、退院する頃には尿検査では検出できなくなっています(ただし、前科がある場合は、追加で毛髪検査される可能性はあります)。なお、解毒入院は、使用末期に追跡妄想が酷くなり、警察に追われているという妄想に苛まれている方にも効果的なので、おすすめです。
 一方で大麻の場合は、一般的に尿検査で検出される期間が長い(30日程度)といわれているため、必ずしも入院期間だけでは十分でないかもしれません。

■逮捕されないためには

 最後に当たり前の結論となってしまいますが、逮捕されない一番の対策は、やはりクスリをやめる、買わないことに尽きます。覚醒剤使用の検出可能期間は、尿検査なら5日、毛髪検査なら120日。頑張って4カ月シラフの期間を作れれば、堂々とお天道様の下を歩けるようになります。よかったらポン吉と一緒に断薬を続けていきましょう。

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