ポン吉𓃟

ゲイです。薬物依存症、12ステップなどについて気ままに書いていきます。

ポン吉𓃟

ゲイです。薬物依存症、12ステップなどについて気ままに書いていきます。

最近の記事

AV男優の舞台裏

 ポン吉はセックス依存症の末期に、某有名レーベルのAV(ゲイビデオ)に汁男優(メインのウケさんを犯して種付けするタチ)として出演したことがあります。「AV撮影の舞台裏はどんな感じなの?」と興味を持たれた方へ、簡単にエピソードをご紹介します。 ■出演の経緯  ポン吉はセックスのお相手をツイッター(現X)の裏垢で見つけることが多いです(昔も今も)。不思議なもので、ツイッターでセックスの様子を紹介すると、また別の人からDMでお誘いが来るのですよね。そんな感じで途切れなくセックス

    • 日本と海外、12ステップグループのミーティングの比較

       ポン吉は海外旅行が好きです。旅先でタイミングがあえば、現地のNAやAAミーティングに参加するのも楽しみの一つにしています。ここでは自分が日本と海外のミーティングに参加してみて、気付いたことを書いてみます(日本のNAメンバーが読んでたら怒られるかもしれません。ごめんなさい) ■12ステップグループのミーティングの特長  自分が今までにミーティングに参加したことがある国は、日本、アメリカ、イギリス、スペイン、ハンガリー、インドネシア(バリ島)です。日本以外は現地のイングリッ

      • セックス依存症という名の地獄

         自分は薬物依存症と並行してセックス依存症も患っています。ただ、幸いにも(?)自分の場合は、この2つの依存症が同時に顔を出すことはなく、基本的にはある一定の期間、どちらか一方の症状が強く出ている感じです。正確には、薬物が真っ只中の時には、セックスよりも薬物を使うことに全神経が向けられるので、「正直セックスの相手探しをしているヒマがない」というのが本当の理由かもしれません。逆の言い方をすれば、セックス依存症が猛威をふるっている間は、結果的にクスリは止まっていました。つくづく、依

        • アディクトが精神病院の閉鎖病棟に入院するということ

           自分は薬物依存症の状態が一番酷かったとき、治療のため精神病院に入院したことがあります。依存症の専門病棟で、いわゆる「閉鎖病棟」というやつです。閉鎖病棟の存在は耳にしたことがあっても、実際の様子はご存じない方が多いと思いますので、簡単に中の様子をご紹介します。 ■入院までの経緯  自分は秋冬シーズンから常習的に覚醒剤を使い始めたのですが、春夏シーズンになると服が半袖になります。すると半袖から、多数ある注射痕(手や腕の青あざ)が丸見えになるわけです。それを見た自助グループの

        AV男優の舞台裏

          自助グループと依存症からの回復

           クスリを使ってた時の話ばかりではなく、たまにはちゃんと回復についての話も書こうと思います。  依存症界隈の方にはおなじみとはいえ、世間一般にはまだまだ認知度が低い「自助グループ」の存在。アメリカの映画やドラマでは日常的に描かれることが多く、ミーティング風景(参加者が車座になって「ハーイ、ジム」とかいうアレです)も社会に浸透していますが、日本で実際にミーティング参加経験のある人は1%未満かと思います。  今でこそ、日本発祥の自助グループも色々と存在していますが、そのルーツはと

          自助グループと依存症からの回復

          ポン中は注射の達人?

           世の中で覚醒剤のイメージといえば、白い粉を注射器で体内に摂取しているイメージが強いと思います。いわゆるポン中と呼ばれるやつですね。ツネポン(覚醒剤常習者)もタマポン(タマにポンする使用者)もありますが、いずれにせよ多くの方は注射をイメージされると思います。  しかし、「そもそも医師でも看護師でもないポン中が、誰でもうまく注射をこなせるのか?」と、疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。その疑問はビンゴです。じつは注射は結構難しい。とくにツネポンほど注射に苦労し

          ポン中は注射の達人?

          キメセクは実際どれくらい気持ち良いのか?

           ドラッグを使ったことがない人にとって、一番関心があるのが「キメセクってどれくらい気持ち良いのか」ではないでしょうか。自分はもっぱらタチ(攻める側)をやっていたので、ゲイのタチの視点からキメセクについて書いてみます。  まず覚醒剤を使ったキメセクについて。経験者の方がよく「シラフの100~1000倍気持ち良い」と話しているのを目にするのですが、(個人差はあるにせよ)大分盛られているように思います。自分の体感としては3~5倍程度でしょうか。もちろん気持ち良いのですが、個人的に

          キメセクは実際どれくらい気持ち良いのか?

          覚醒剤の適量ってどれくらい?

           「自分にとって適当な覚醒剤の量は?」──これはポン中(覚醒剤依存症者)永遠の命題です。といっても、本当は一生使い続けてもわからないかもしれない。  非合法薬物の場合、教科書があるわけではないので、覚醒剤の使い方にはじつはかなり個人差があります。自分の場合、20代前半に人からすすめられて使っていたときには、使い方から使用量まで相手に任せていたので、そもそも1回あたりの分量がよくわかっていませんでした。  一般的には一緒に使う人や売人に教えてもらうのが普通だと思うのですが、

          覚醒剤の適量ってどれくらい?

          サラリーマンが覚醒剤を使いながら働くということ

           ポン吉はごく普通のサラリーマンなのですが、ポン中仲間からは「覚醒剤を使いながらよく仕事できるね」と言われていました。  結論からいうと、「覚醒剤を使っていてもサラリーマンはできます」。  というか、自分は使っている時こそ、「クスリなどを理由に会社を休んでなるものか」と意地でも出社していました。ですから覚醒剤が原因で仕事を休んだことはありません(計画的にクスリを使うため、仕事を調整したうえで休みを取ったことはあります)  ひどい時は3日連続で覚醒剤を使ってしまって、96

          サラリーマンが覚醒剤を使いながら働くということ

          HIVと薬物

           先日、HIV関連のとあるイベントに参加しました。そこでHIVと薬物依存症の関係について話す機会があったので、その際にまとめたテキストをアップしておきます。 ■HIVと薬物の関係  HIVと薬物の関係を語るエピソードを1つご紹介すると、2015年に全国8つのHIV拠点病院を対象に行われた大規模調査で、新規でHIV陽性が判明した人の55%、約2人に1人に薬物使用歴があったという報告があります。  背景には、セクマイの人ではセックスドラッグとして薬物が使用されるケースがあり、

          自己紹介

           はじめまして。ゲイで薬物依存症のポン吉と申します(ただ、自分の性自認、性的指向にかんしてはグラデーションの部分もあります。女性のパートナーがいたこともあるし、女性化願望もあったりして、どちらかといえばノンバイナリーに近いのかもしれないです)  自分の属性を順不同に羅列するとこんな感じです。 ・40代 ・都内在住サラリーマン ・セクシュアルマイノリティ(ゲイ、パートナーあり) ・薬物依存症(使用歴28年、入院歴あり、逮捕歴なし) ・セックス依存症(8年) ・HIV+ ・カ