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チヤホヤしてよ
あ~チヤホヤして欲しい。
何故かって?
だーれもチヤホヤしてくれないからだよ。
言わせんなこんなこと恥ずかしい。
でさ。
チヤホヤってなに?
僕の知っている文字体系に含まれない雰囲気なんだけど。
何語?
「地や穂や」
「血や捕や」
「知や歩や」
んーしっくりこない。
外来語か?
褒めてもてはやすって意味だよね。
何者だチヤホヤ。
なんだかチヤホヤして欲しくなくなってきた。
「おまえのようなヤツはチヤホヤにしてやろうか!」
ほらこう言われたらビビるよね。
どうしようチヤホヤして欲しいのに。
素直に「褒めて」とか言えばいいのか?
アカン。
それはプライドが許さない。
相手が自然と褒めるからこそ価値があるのだ。
それこそがチヤホヤの真骨頂。
いやまて。
チヤホヤってされるコトではなく状態を言い表しているのか?
他人が褒められるところを見て「なによあいつチヤホヤされちゃって」という具合に相手の状態をさしているんじゃないのか。
ってことは誰かにチヤホヤされている状態と認識してもらわないと チヤホヤされているとは言えないということか。
ムムム。
これは難しい。
だって褒められるだけじゃダメ。
それを周囲に見せつけて「チヤホヤ状態」であると認めてもらう必要がある。
チヤホヤの壁は高い。
でもチヤホヤ状態になりたい。
はい!
では配役を決めます。
褒められ役 ー 僕
褒める役 ー 早いモノ勝ちで先着3名まで
チヤホヤと騒ぎ立てる役 ー その他全員
あ、監督は僕ね。
はーい。
ではまずは僕がエッセイを書きます。
そしたら褒める役の人はとにかく褒める。
褒めちぎる。
ウソでもいいからとにかく褒める。
褒めるところがなくても褒めるように。
一通り褒め終わったら「チヤホヤ状態やん!」と騒ぎ立てる役の人は僕を チヤホヤされている と囃し立てる。
うん。
完璧なシナリオだ。
これで僕は夢のチヤホヤ体験ができる。
え?
そんなまがい物で満足なのかって?
うーん。
それはやってみないとわからない。
世の中の大半の事は疑似体験なのだから。
チヤホヤの疑似体験があってもいいじゃない。
じゃーいくよー。
シーン①
「ぜんけいを褒める」シーン
よーい
スタート!
〜 数時間後 〜
ふぅ全部をひとりでこなしたぞ。
書くのも僕
褒めるのも僕
チヤホヤするのも僕
チヤホヤって喜劇じゃないの?
ひとりチヤホヤ劇は完全に悲劇だったんだけど。
まぁでも自分で自分を褒めるってのは悪いことではない。
僕は自分に甘いからね。
甘やかすとこういう大人になる。
自分に厳しい人は僕を参考にしてひとりチヤホヤ劇をやってみてね。
あと僕を褒めるのを忘れないように。
なんだか悲しくなってきたから今日はこのへんで。
ではまた。
次回予告(ウソ)
「ぜんけい スタンディングオベーションでバカにされる」
の巻き。