コミカルにケミカルをナチュラルにインテリジェンス
赤ちゃんの肌って意外と弱い。
第一子が産まれる4年ほど前の僕は「産まれたてが人生で一番最高の状態なんだから保湿とかいらない」と本気で考えていた。
ケミカルなモノ塗る方がかえって悪いとも思っていた。
しかしそうではなかった。
保湿は超重要だった。
「赤ちゃんはナチュラルだから平気」
ではない。
衝撃の事実。
大人に比べればそりゃハリや潤いはある。
でもダメージには弱い。
めっぽう弱い。
守ってあげないと。
ケミカルで。
なんでもナチュラルが良いとかオーガニックの方がとか思っちゃうよね。
必ずしもそうではないのに。
他にもテクノロジー(紙オムツ)よりもアナログ(布オムツ)に惹かれるとかねあるね。
どうしてなんだろう。
慣習だから?
その方が生物として自然だから?
でも現実はそうも言ってられない。
見渡してみると身の回りにはケミカルしいものばかりだし、テクノロジーに囲まれている。
包囲されていると表現した方がしっくりくる。
逆にこの状況がナチュラルになっている。
コミカルな話だ。
ナチュラルとかアナログが「古き良き感」を醸し出す。
これが侘び寂びというやつか?
相対的にケミカルは悪いものとイメージしてしまう。
でも既に人類はケミカルやテクノロジーなしでは生きていけない。
医薬品はケミカルなくして誕生しなかった。
そうなればこれだけの人類を支える事はできない。
そしてテクノロジーなしでは出産もままならない。
「自然分娩」というけれどテクノロジーは不可欠。
アナログでも数日は生きていけるだろう。
でもきっとすぐに挫折する。
僕のようなインドアな人間はすぐに諦める。
生きることに全神経を集中しないといけない。
雑念を挟む余地はない。
文字通り「生きる」ことが今日の目的となる。
楽しいのか?
バイタリティ溢れる野性味なんていらない。
ケミカルでインテリジェンスな知性が欲しい。
インテリジェンスな知性はケミカルの先にある。
オーガニックな種から絞った天然のオイルを肌に塗るか、ニベアクリームを塗るか。
そう迫られたら?
迷わずニベアだ。
わけのわからん種より実績のニベアだろう。
ケミカル万歳!
ケミカルなくして生きてはいけない。
オーガニック気分を味わうのはいいけれど、ケミカルの恩恵を忘れてはいけない。
邪険に扱ってもダメ。
しかし、ケミカルは言葉の響きがダメ。
ナチュラルチーズ
オーガニックコットン
いいね。
ケミカルチーズ
ケミカルコットン
ダメだね。
まったく食べる気にも使う気にもなれない。
基本的には市販のチーズはケミカルなはずだけど。
「認識」というのは不思議なものだ。
実際はケミカルしい工程を経てナチュラル感を出しているのに、それは気にならない。
かといってケミカルを全面に押し出されると警戒してしまう。
3Dプリンターで食事を印刷できるらしい。
ケミカル料理は今後受け入れられるか。
要チェックだ。
ナチュラルチーズを原料に3Dプリンターで印刷したチーズは何チーズ?
ケミカルチーズ(原材料ナチュラルチーズ)と意味不明な表記になるな。
これは売れる!
さぁ特許でもとりにいくか。
ケミカルを毛嫌いせずに乗りこなす。
ケミカライズ!
コミカルにケミカルをナチュルにインテリジェンスにしていこう。
ケミカルいつもありがとう。
ではまた。