こんなときどうする?
休日の午後リビングでくつろいでいるとインターホンが鳴った。
なんか荷物届くんだっけ?
と玄関を開けるとそこには
妖怪がいた。
見た目からしてThe妖怪である。
決して人ではない。
幽霊でもない。
妖怪である。
じっとこちらを見ている。
さて突然 妖怪が訪ねてきた時 あなたならどうする?
見た目はあなたの想像する妖怪で構わない。
追い返すか招き入れるか。
追い返しても住所を掴まれている。
今は帰ってくれても安心はできない。
もし自分が留守の時に来訪されたら?
家族が危ない。
やはり一旦は招き入れるしかないか。
しかし妖怪のおもてなし作法なんて知らない。
コーヒーとか飲むのかな。
柿ピーは食べるかな。
やはり和風にお茶に羊羹が無難か。
いや そもそも客なんだから妖怪側が妖怪界のお土産を持ってくるのが筋ってもんだろう。
人間様をあまり舐めない方がいい。
でも怖くてそんなこと言えない。
家に招き入れたはいいがさっそく気不味い雰囲気蛾流れる。
なぜか妖怪もモジモジしている。
はッ!
まさか。
これがストーカーというやつか。
ついに妖怪にまで僕の魅力が伝わったのか。
フォロワーの中に妖怪と繋がっている人がいるとみた。
それが嬉しいことなのかどうか僕には判断できない。
しかし この妖怪をなにかに利用できるかもしれない。
その妖術や妖力で家電製品を動かしてもらえば電気代が浮くだろう。
そこまで手懐けるのに割く労力によっては 素直に電気代を払った方がいいかもしれないが。
でも もし妖怪の目的が僕を害することだったら?
それはヤバい。
我が家は緊急時に対する意識がやや低いので災害時の備蓄や備品がない。
だから対妖怪グッズも用意がない。
御札や妖刀など準備していないことを後悔する。
Amazonの妖怪セールで買っておけば良かった。
そなえあれば憂い無し。
妖怪にそんなことを教えられるとはな。
どんな状況でも落ち着いて対応できるようになりたいもんだ。
さて。
そろそろ みんな言いたくてうずうずしていると思うので ここらで言おうと思う。
まず妖怪がきたら絶対に言うべきことがあるだろう。
「なんかようかい」
と。
はい。
なぜこんなことを書くことになったのか。
それは僕にもわからない。
ただ書かなければならない。
そんな予感があった。
たぶんこれは妖怪の仕業だと思う。
いつの間にか上がり込んでいたようだ。
一緒に羊羹でも食べるよ。
そして僕はやさしく言うんだ。
「羊羹はよう噛んで食べや」
フフフ。
ではまた。
次回予告(ウソ)
「ぜんけい 前世は妖怪だと知り納得する」
の巻き。