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10. 全体会議の休日出勤率/渡り介護士の見る景色
介護施設というのは言ってみれば24時間営業、だから介護士の勤務時間はシフト制で順番に働いている。私の経験上よくあるシフトの形としては
早番7〜16時、遅番11〜20時、
夜勤16〜翌日10時(2日分)。
これを交代で行い、夜勤の終わった日は翌日も休みだったりする。
そして施設長含め、介護施設の介護士以外の方々は割と9〜18時くらいの平日勤務が主な勤務時間の様だ。
そして施設によって待遇は違うが、求人情報にもし年間休日107日と記載があれば、休日が月に9日(2月は8日)って感じである。それをふまえて話を始めるが、介護施設には会議とか委員会なるものがある。
入社の際の面接で確かに言われた、
「毎月、第2水曜日の18:30から2時間程、施設の全体会議をやってます。この時間は勤務時間以外の全ての従業員に参加してもらってます。」と。
その時は「そうなのか、休みの日に当たったら嫌だなぁ。」くらいに思っていた。
がしかし、実際に行なっていると何かおかしいのだ。
この介護士の月の勤務時間と休日を全て平均して表してみる。夜勤は週1回とすると、
早番7回、遅番7回、夜勤4回、明け日4回、
休日9日、計31日だとする。
勤務が終われば真っ直ぐ帰るとすると、この全体会議の時間に家にいる可能性が約65%になる。
考えてみれば会議開始の時間に施設にいるのは働いている時間しかないから、〝勤務による会議の欠席〟か〝家からの時間外出勤〟しか介護士に選択肢はない。
そして介護士以外の専門職や管理職の方々は、水曜日の勤務が終わった後に背伸びでもして、そのまま残業の会議に出席、在宅率0%なのである。
ここは介護施設で在職している職種の割合も介護士が1番多いはず。そんな介護士がなぜ2時間の会議にわざわざ家から出勤、参加しなければならないのか。
月を重ねる事に不満は募っていくと共に、長くこの施設で働いている笑顔で休日出勤してくる介護士は不満を感じないのかと、これも非常に不思議に感じた。
そして肝心の会議の内容だが、翌日には忘れていても現場には何の支障もない事柄だったりするのだ。