自由に食べれる飽食時代の危険な「栄養失調」
現代は飽きるほど食べられる飽食の時代だと言われる。
外食産業が栄え、ウーバーイーツが深夜でも配達してくれて、
食べたいものはいつでも何でも食べられる。
そんな時代だからこそ、様々なダイエットが流行っては消え
肥満、カロリー過多、栄養過多になっている人が多いのだろうと勘違いしてはいないだろうか。
実は、そんな飽食の時代の「食の崩壊」による「新型栄養失調」が今、問題になってきているのだ。
なんと、日本は世界においても未熟児の比率が最も高い数値になっていて
これは母親の栄養失調つまり母体の栄養が枯渇しているからだと専門家は話す。
現代人は飽食の時代にも関わらず、特に食糧面では、国民総飢餓状態となった戦後すぐのころとほとんど変わらない水準だと言われているのだ。
コンビニやジャンクフードで済ませられる食生活、食べたいものが何でもすぐ手に入る飽食の時代に、専門家らは「低栄養(栄養失調)」に陥らないように気をつけるべきだと警告する。特に食が細る高齢者とやせ志向の強い若い女性に顕著で、放っておくと健康をじわじわとむしばんでいくという。
私たちが知らぬ間に子どもから大人、高齢者まで国民全体が飢餓状態となりつつあるのだ。
そんな中、尿で栄養推定吸収量や栄養バランスを測定するパーソナル栄養検査キットを開発する株式会社ユカシカドの取り組みが業界でも注目されている。
ユカシカドは株式会社前澤ファンド等を引受先とする第三者割当増資、及び日本政策金融公庫からの融資により総額約15億円の資金調達を実施しており、一人ひとりにあった栄養改善体験を事業コンセプトに掲げ、栄養検査・栄養改善に関する改善を推進する企業だ。
同社が各種栄養の専門家と共同で開発した尿から栄養状態を見える化する栄養検査キットVitaNoteでは尿を送るだけで自分の栄養状態が見える化できる郵送型のパーソナル栄養検査キットを提供している
検査項目20種類すべてにおいて栄養素の過不足がひと目でわかる優れものだ。
ビタミン8種類、ミネラル9種類、タンパク質、サビつき指標(酸化ストレス)、コンディショニング指標(サイトカイン)の合計20項目の状態がわかります。
スコアとレーダーチャートで、栄養状態が一目で判断可能
このひと目で栄養状態がわかるレーダーチャートの検査結果はスマホで確認することができる。
それだけでなく、自分専用のおすすめの食材なども教えてくれるという。
同社は「足りない栄養が的確に把握でき、取るべき食材が詳細にわかる。」と言う。
VITANOTEを愛用する39歳の主婦はるかさんはこのように話す。
「子供が幼く、バタバタしてしまうので、パパッと食べれるものになりがち でした。そんな食生活なので、きっと栄養バランスが崩れているだろうけど、何が不足しているのかわからず不安でした。」
VitaNote FORは、尿検査の結果から自分にぴったりのサプリを選んでくれるので、サプリ選びに悩まず続けられそうです。
引用:https://vitanote.jp/
もうひとり実際にやってみたという投稿をブログにあげていてる男性を紹介したい。
TUKASAさんは
「こんな結果となりました。結構ボロボロです(笑
ビタミンB1,B2,葉酸などなど全然足りてないようです。
こんな結果が一発で見られると嬉しくなりませんか?」
と語っている。
創業者の美濃部氏は2003年からVitanoteの構想を考えていたという。
同氏は起業前に途上国のバングラディッシュに行き、自分の考えている栄養状態を把握するビジネスが必要とされていることを確信する。
ユカシカド新工場建設地でもある長野県松本市は「健康寿命延伸都市・松本」をビジョンに掲げる都市でもある。
ユカシカドは“国内外を問わず平等な環境と機会の創造に全力を尽くし、努力できる才能を持っている人が強くなれる世界をつくる。”をMISSIONに掲げ、栄養改善の側面から人々の健康、理想の実現を支援するヘルスケア企業だ。
■ユカシカド栄養検査/改善事業の取り組み
2014年:自社サプリメント製造工場を開設
2017年:パーソナル栄養検査キットVitaNote、検査結果でつくるオーダーメイドサプリVitaNote FORリリース
2018年:ビタミン・ミネラル分野研究パートナーとの独占契約による研究開発体制の構築
2019年:株式会社資生堂、国立スポーツ科学センター(JISS)等、外部との共同研究
2020年:ワンコイン栄養検査キットVitaNote Quick、栄養改善アプリリリース(iOS/Android)
※1 引用 PRtimes
同社の取り組みはただのダイエットや健康食品だけではない新しい健康への取り組みと言えるだろう。
おわりに
栄養の課題は世界だけでなく、身近な日本でも起こっている。
世界で9人に1人が飢餓状態、アフリカでは3人に1人が飢餓状態と言われるが、日本の子どもの一人親の家庭に限った調査では、2人に1人が貧困に苦しんでいる。
(出典:厚生労働省「ひとり親家庭等の支援について」,2019)
今回ご紹介したパーソナル型の栄養検査キット需要も今後益々増えていくだろう。
またそれだけでなく食品や農業分野での課題も非常に大きい。
2020年でみると世界人口の約10分の1、最大で8億1,100万人が栄養不足に陥ったと推定されている
持続可能な開発目標、SDGsの目標2「飢餓をゼロに」では、文字通り飢餓で苦しむ人をなくすという目標である。
正式にはこの後に言葉が続くのだが、2030年までに飢餓をなくすという約束を世界が守るにはかなり時間が限られている。
食材の流通網、持続可能な栽培方法、食料廃棄や食品ロスなど様々な方面からのアプローチが必要となるだろう。
世界の栄養問題や発展途上国の栄養不足を含め、解決しなければならない深刻な状況であると言えるが、同時にこの市場は大きな可能性を秘めている。
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