相手を不快にさせないアサーティブな回答法
不安対象を避け続けるのは望ましくない
皆さまはプレゼン、会議など不特定多数の人前で話すことは得意でしょうか?
おそらく日本人で得意という方は少ないかと思います。
私も大の苦手です。
ただ苦手だからと言って避けてばかりなのは望ましくありません。
不安症やパニック症もそうですが、不安対象を避け続けるのは良くないとされています。
積極的に、とは言いませんが、無理なくスモールステップで、できそうなことにはチャレンジするのが良いでしょう。
実際に遭遇した会議の場面
今回は一つだけ、実際に私が遭遇した場面を挙げて、会議でのアサーティブな対応法(後述します)をご紹介したいと思います。
自身のアイデアや企画を、何人かの前でプレゼンする場面を想像してみてください(想像するだけで胃が痛くなる方もいるかもしれません)。
一通り自分(A)の発表が終わった後、質疑応答や討論の場面に移ります。
そこで参加者のBさんから、
B「Aさん、ここはこういう風にした方がいいんじゃないの?」と自身に提案が向けられたとします。
こんな時、皆さまならどのように回答されるでしょうか?
A「はい、それも考えたのですが、これこれこういう理由でそれは難しいと判断しました」→B「‥‥」
こう回答してしまうと折角提案してくれたBさんも黙るしかなく、それ以上議論は発展しません。
人によっては次からはこの人に何か提案するのはやめよう、と思われてしまうかもしれません。
この場面で望ましい回答(の一例)を挙げると、
A「それは〜ということで、~な点で望ましいお考えでしょうか?(よろしければそう提案された理由を教えてほしいです。)」
こう回答することでBさんも自分の意見が相手に認められ、かつ理解してもらえたと感じることができます。こうしてBさんの意見を聞いてから、
A「私は~と考えましたが、もう一度検討しみます」等、自分の意見もしっかりと述べる、これがアサーティブな対応と言えます。
アサーティブな対応とは
アサーティブの語源は、assertive:断言する、自己主張する、という意味です。
コミュニケーションにおける、自分の意見をため込まずに伝えることの重要性を表した言葉です。
自己主張というと一方的なイメージがありますが、アサーティブは決してそうではなく、
相手の意見も尊重し認めたうえで、お互い対等に自己表現することを意味します。
さらに私はこれに、相手の意見を尊重し認めるだけではなく、相手の意図をくみ取り解釈し(情報をまとめ上げる)、
それを「実際に口に出して相手に伝える」ということも付け加えてもいいのでは、と思っています。
今回は会議での場面をご紹介しましたが、アサーティブコミュニケーションは知人や家族と話す際にも使えるコミュニケーション術かと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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