【医師コラム】島津義弘と戦国時代の医学
医学は日々進歩がめざましく、私たちはさまざまな医療を受けることができます。新薬が日々開発されており、多くの疾患を内服で治すことができますし、外科手術の技術も発達しています。多くの人が医学の恩恵を受けているのです。
そのような時代を生きていると、医学がまだ発達していなかったような時代の人の姿を想像するのは難しいかもしれません。しかし、すでに戦国時代には伊達政宗が手洗いを推奨していました。また金創医術と呼ばれた、外科的処置が戦場にでる兵士たちに対して行われていました。金創医術は平安時代末期に誕生したと言われおり、「金創」は刀傷を表します。すなわち外科医です。
この金創医術を武将の立場でありながら習得していたのが島津義弘です。今回は島津義弘と金創医術について紐解いていき、戦国時代の医療を覗いてみましょう。
ここから先は
1,865字
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?