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【医師の論文紹介】子どもの認知能力そして認知症と小児喘息の関連性
Nicholas J Christopher-Hayes,Sarah C Haynes,Nicholas J Kenyon,et al.Asthma and Memory Function in Children.JAMA Netw Open. 2024 Nov 4;7(11):e2442803.
doi: 10.1001/jamanetworkopen.2024.42803.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39527060/
今回紹介する論文は米カリフォルニア大学デービス校 心と脳センターのSimona Ghetti氏らが「JAMA Network Open」に2024年11月報告したものです。
小児喘息管理が子どもの認知能力そして認知症にも関連性があるのでは?という仮説を基にした研究報告です。
■はじめに
喘息は小児期に最も一般的な慢性疾患の1つであり、さらに米国の子どもの約6.5%が罹患しており、男性の間でより高い頻度で発症しています。米国では、子どもの喘息患者数は460万人程度と見積もられていますが、喘息が小児の記憶障害と関連しているかどうかはほとんど不明です。
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