【医師コラム】1人っ子の子育て
■現代の家庭は一人っ子が多い?
児童精神科医である私のもとに相談に来られる中で、「一人っ子の育て方はどうしたらいいですか?」と聞かれることがあります。親世代は一人っ子ではなかった。だからどうしたらいいのかがわからないのかもしれません。
我が家は子どもが4人いる子だくさん家庭になります。奥さんが専業主婦で医師である私が当直で帰らない日もあるため寂しいというのもあったのかもしれません。それに初めから子どもは何人というのも決めていなかったですし、私も奥さんも子どもが好きだったため増えていきました。子どもは1人1人が違うので、育てる楽しみを感じています。
また、以前と違って子ども同士で思いっきりぶつかり合ったり、身体を使って遊んだりする体験が少なくなっているように思います。今の子たちはゲームで遊ぶことが主流です。しかも、オンラインゲームで一緒に遊んでいるならまだしも、みんなでそれぞれ違うゲームを携帯型ゲーム機やスマホでしているというところを見て驚きました。少なくても私の子ども時代にはこんなことはありません。
ゲームは子どもにとっては宝物。コツさえ磨けばクリアーできる。達成感もあるし、スマホはどんどん情報を与えてくれる。まさに注意欠如多動症の傾向のある子どもにとっては、手放せないものといえます。
■一人っ子の特性とは
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