資本≠金 (毎日日記を書く ~94日目~)
DCXです。
好きなAVを語る米津玄師
「消えない悲しみも このビデオ あなたで抜けば それでよかったねと 笑えるのが どんなに嬉しいか」
お気に入りのAVで抜くと、目の前のすべてがぼやけては消えていくくらい気持ちいらしい。
射精を初めて「自慰」と呼んだ人の感性の美しさに拍手を送りたいです。
「慰める」を辞書で引くと、「さびしさ・悲しみ・苦しみなどをまぎらせて、心をやわらげ楽しませる。憂(う)さを晴らす。」と出てきます。射精を単なる快楽のみならず、自分の悲しさ、苦しさからの逃避ととらえるその心こそが日本のHENTAIの精神そのものなのです。
はじめに
くだらない話をしてすみません。ここからは真面目な話を。今日は人間が成長するのに必要な資本についての話です。ここでの資本とは、資金のことだけでなく、人間を成長させるために必要なファクター全般を指すものとします。
現代社会の基本は競争
ちょっと話題から離れますが、現代社会の基盤となる経済体系は資本主義です。資本主義とは、簡単に言うと
個人、企業が競争を通してよりよい社会を作っていこう
的な考え方です。競争させてより良いものだけが生き残るようにすれば、社会のレベルは必然的に上がっていきます。自分は経済に関してはまっったくの素人ですのでこれ以上の説明は省きますが、とにかく資本主義の原則は競争です。
競争が起こるということは、そこには勝者と敗者がいるものです。勝者はどんどん利益を拡大し、敗者はどんどん資本を失っていく。そうして格差が広がっていきます。これが資本主義の良くないところなのです。
本来ならば敗者は淘汰されて消えるのが自然の掟ですが、現代社会は競争の敗者を保護するという方法を取っています。給料によって税率が変わる累進課税とか、働くのが難しい人向けの年金や生活保護とか。
こうして敗者が守られる世界は確かに平和なのですが、敗者の目線からしたら現実は悲惨です。「こんな容姿、知能に生まれたばかりに…」とか「あの人は私の上位互換だ…」とかの嘆きはありふれたものです。こうして惨めな思いをしない方法はただ一つ、
競争社会を生き残る術を身に着けること。
人間の成長、子供が大人になる過程での究極的な目標は競争社会を生き延びることなのです。
人間を成長させる"資本"は金だけじゃない
先ほど、競争社会を生き抜ける人間になることが重要という話をしました。では、人間を競争社会を生き抜けるようになるために必要な"資本"の正体とは一体何なんでしょうか。それに対する私なりの答えは、この3つだと思っています。
金
人
知識
金と、人と、知識。これが十分にそろった環境にいることで、人間は競争社会を生き抜く力を手にできると私は考えています。
"資本"というとお金のことを指すイメージですが、人間の成長の資本はそれだけではありません。どれかが欠けていると、競争社会にうまく適応できなかったり、簡単に脱落してしまいます。
自分の過去の話
少しの間自分語りをさせてください。自分の成長してきた環境について少しお話します。自分は普通の両親のもとに生まれました。父は会社員、母は自分が小さい頃は専業主婦、大きくなってからは英語を教える仕事なんかをしています。収入が特に多いとか少ないとかはなく、都会でも田舎でもないところで過ごしてきました。
自分には兄弟姉妹がいなかったので、お金という意味での教育資本はすべて自分に回ってきたため、お金に苦労した瞬間はほぼありませんでした。欲しいゲーム機とかもプレゼントしてもらえましたし、受験の際は国立、私立問わず好きに選んでもらって構わないと言われました。いまは両親から毎月仕送りをもらっており、バイトとかしなくても問題なく過ごせる額をもらえています。
一方、兄弟姉妹がいなかったうえ、小さいころに何度か引っ越しをしたというのもあり、両親以外の人間との関わりは少ない方でした。しかも親戚も離れたところに住んでいましたし、親戚にも同年代の人間は少なかったので(従弟が一人だけ)、幼稚園や小学校以外で同年代の人間と接する機会は全然ありませんでした。
家族の中でも、父は帰りが遅かったり、自分が小学生のときは海外赴任していたりと、家にいるのは自分と母だけ、という時間が長かったですね。
一方、勉強だけはできる方でしたし、教育の資本も十分に投入してもらえたので、いろいろな知識を身に付けたり、考える力みたいなのはある程度身に付きました。
先ほど挙げた資本の3要素について、自分の育った環境がどうだったかを述べてきました。金と知識だけは水準以上にありましたが、人との関係には乏しかったのです。では現在の自分がどうなっているかというと、
高学歴だけど会話苦手、人との関係がうまく築けない・行動力×・無気力・…etc
という感じで、まあいかにも投入された資本通りの結果という感じなのですが。自分でも書いてて嫌になってくるねこんなんね。
高校までは、一年間同じクラスで過ごすから、時間をかけて何とか友達を作ることもできたんですが、大学生になって、交友関係の広げ方が無限大になると、会話が苦手だとか、人と関係を築く方法が分からんだとか、そういう弱点がかなり如実に表れるようになりまして。結果、いまは何の団体にも属さず、研究室、家、ゲーセンの3点を一人でランダムに移動する存在になってしまいました。
自分の親は金を出していればそれで子供は立派に育ってくれるみたいな態度があったなといま思い返すと感じるんですが、ちょっとそれが嫌でした。金さえ出せばそれでいいでしょ的な。まあ、自分の父はあまりお金のない家庭で育ったそうなので、金を重視してしまうのは仕方がないとは思いますが。そうして特定の資本のみ偏った育て方はあまり良いとはいえないんじゃないですか。
資本の中でも"人"の要素が足りなかっただけで、ちょっと歪な成長の仕方をしてしまい、結果納得いかない人生を送ることになってしまいました。もう修正しようにも難しいレベルまで来てしまってます。どうすればいいんですかね?
金、人、知識が成長に必要な理由
先ほど挙げた資本の3要素が、成長にどうかかわってくるかを簡単に説明します。
まず、金について。お金がないと、子供の教育の質が足りなくなりますし、十分な経験をさせてあげられません。現代ではいい大学に進学するには塾とかの費用が必須ですし、学費とかもかなり馬鹿にならない額です。それらを払う余裕があるかどうかは、子供の成長の質に大きくかかわります。また、子供に習い事とかの経験をさせるのも、経済力が必要です。そういった学校外の経験を通して、子供は人とのかかわりとか体力とか考える力とか、成長に必要なものを手に入れるのですから。
次は人について。現代の資本主義社会では、働いて大きな利益を得るには、人と協力することが不可欠になってきています。そのため、人と協力して何かをなしえた経験とかが重要ですし、ないと競争を勝ち抜けないですしそもそも競争に参加すらできない(=面接で弾かれる)かもしれません。人とうまくやっていく力を家庭やその他の場所で身に着けることは非常に重要なのです。ああ、心が痛いねえ、コミュ障の心の傷を抉る内容だよ。
最後に知識について。競争を勝ち抜くためには、どうすれば利益を上げられるか考えたり、騙されて損失を産まないかとかを考える必要があります。資本主義社会では各自が自由に利益を追求できるからこそ、どの選択をするか考えるのが重要で、その決定を行うために使うのが知識です。知識がないと怪しい情報に簡単に騙されて出し抜かれたり、必要な情報が入手できなかったりします。上2つに劣らず重要です。
別にどれが特に大事とかはありません。この3つをバランスよく備えた人間こそ、競争社会における勝者になりやすいといえるでしょう。どれかに傑出していてそれだけで勝ち抜ける人もいるかもしれませんが、それはごく少数で、大事なのはバランス、総合力です。自分は"人"の項目だけやたら足りなかったので、納得いかない人生になってしまいましたし。どれか1つでも欠けてると競争社会で生き抜くのが難しくなるわけです。
資本を与えられる環境づくり
競争社会の勝者になれるよう成長するには金、人、知識の3つの資本が重要という話をしてきました。では、子供がこれらの資本を適切に与えられる環境をどのように作ればよいでしょうか?
まず金についてですが、これは頑張って稼ぐか節約するかという話になってしまいます。制度の面からですと、大学の学費とか子供の医療費とか奨学金の支援をもっと手厚くしてほしいですね。各家庭の金の負担を減らせば、子供の教育に割くお金を増やせるはずです。
人についてですが、これはとにかくいろいろな人と交流することです。子供にとって最も身近なのは親ですが、親以外の人間との交流を通して社会性だとか会話だとかを学べます。兄弟姉妹がいれば、同年代の人間が周りにいることになるのでそれも効果的だと思います。学校でももっと協力してやるタイプの授業が増えてくれるといいのかなとは思いますけど。座学ばっかじゃつまんないし。
知識についてですが、これはいろいろなことを経験させるのが一番重要だと思います。勉強はもちろん、それ以外の活動もいろいろやらせて、幅広い知識を身に着けてもらいましょう。親が何かに一生懸命取り組んでいる姿を見せれば、子供もきっと好奇心を持って一緒に取り組んでくれるでしょう。いろいろなところに連れて行ってあげるのもいいと思います。
おわりに
今日は、現代社会を生き抜ける人間の成長に欠かせない3つの資本は「金、人、知識」だという考えを紹介しました。子供に関わる方は、これらを身に着けさせる機会を十分提供してあげてください。十分な機会を提供できるだけのお金、多くの人とのかかわり、自分で考えるための知識、これが子供の将来の幸せにつながると思います。長文になりましたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。