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猫たちとの日常 その5  〜3匹目の猫〜

だいぶ前のことですが、夕飯の時に夫が嬉しそうな顔をしながら話し始めました。

「もう1匹猫ちゃんがいたらさぁ」

私は夫と目を合わせないよう少し下を向いて、ニヤつきそうになるのをグッとこらえながら聞いていました。



そりゃあ、今いる超絶可愛い2匹にさらにもう1匹加わったらもうどうなっちゃうんだろうなぁとニヤニヤしたこともありましたよ。ええ、何度も。
2匹目を引き取ったシェルターのホームページで里親募集中の子猫たちをこっそり見て、「あ、この子可愛い♡」なーんて3匹並んだ図を想像して一人でクスッと笑ってましたよ。


でも、今いる2匹が新しい猫を受け入れられるかという問題があるため躊躇してしまうのです。飼い主の心配をよそにあっさり仲良くなる場合もあるようですが、どうなるかは一緒にしてみないとわかりません。

我が家も2匹目を迎えた時は大変でした。
最初は新しい方をケージに入れ、部屋を分け、姿は見えないようにして気配や匂いを感じるだけにして、、、と慎重に段階を踏みながら徐々に2匹の距離を縮めていきました。そして数週間後、いざ一緒にしてみると、、、

1匹目(オス)が2匹目(メス)を攻撃し、しかも2匹目の方がすばしこくて、高いところに逃げてしまいます。高いところがあまり得意ではない1匹目は悔しい思いをしてストレスを溜める、2匹目も追いかけられてばかり、そんな状態がしばらく続いていました。

2匹目を迎えたのは失敗だったかもしれないと、彼らに対して申し訳なくて申し訳なくてどうしようもなかった時期もありました。

ちなみに、猫の多頭飼いに踏み切った理由は、猫同士でしかできないコミュニケーションや遊び、学びがあり、お互いの存在が良い刺激になるだろうと判断したからです。一緒に遊ぶことで運動量も増えます。それに、猫同士であれば行動パターンも似ていますし、「話が通じる相手がいる」という状況が生まれ、コミュニケーション上のストレスも軽減されるだろうという考えもありました。



時が経ち、今はいつも一緒にいるわけではなく、お互い好きな場所にいて程よい距離を保っているようです。たまに毛繕いし合ったりも。

本気の喧嘩はしませんが、毎朝、無言プロレスをしています。毛玉同士がもつれ合ってドタバタやっているのは我々から見ると可愛いのですが、当の猫たちはどういう思いでプロレスをしているのか気になるところではあります。

いつぞやのプロレス風景


一人っ子がいいとか、多頭飼いがいいとか色々な意見がありますが、少なくとも我が家では多頭飼いにしてよかったなという結論です。


3匹になれば何ごとも1.5倍。うちの猫たちの食事は生肉なので肉代も1.5倍になります。ヒトの食卓はもやしの登場回数がさらに増えそうです。もやし大好きなので大歓迎。ちなみに、フライパンにもやしを敷き詰めて、上に豚バラの薄切りを並べて蒸し煮にしてポン酢で食べる、という超絶簡単料理をよく作るのですが、もやしに豚肉の出汁が染みて美味しいらしく、うちの猫たちは食卓へ上がってきてもやしをパクパク食べます(笑)。

話を元に戻しますと、3匹になれば何ごとも1.5倍。そして猫たちのかわいさは今ですら信じられないくらいのかわいさなのにさらに10億倍(猫ヘンタイなのでスルーしてください)。

というわけで、「3匹目の猫」が俄かに現実味を帯びてきました。
私と夫の頭の中の妄想に過ぎなかったことが、一度こうやって口に出してしまった以上、なんとなくその方向に流れていく気がします。


と、ここまでは、昨年の10月に書いていた文章を一部修正、加筆したのですが、本当にその流れになってきました。
実は近いうちに保護猫シェルター(2匹目を引き取ったところ)に譲渡のための面談に行くことになりました。

こればっかりはご縁。もしかしたらずっと今の2匹のままかもしれません。果たして、連れて帰ってにゃ!と言ってくれる子は現れるのでしょうか?!

今の時期、よく見られる光景。
ピンクとブルーの猫ベッドは私が編んだものですが、
ブルーは編むのが楽しくて止められなくなり、巨大化。
クッションカバー役に任命され、パツパツに。


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